登山者情報015号

【1979年10月14日/石転ビ沢・稜線/井上邦彦調査】

稜線の紅葉は次第に色あせ、朝晩の冷え込みもめっきり厳しくなりました。水溜まりには氷が張り、コケモモの葉には真っ白に霜が積もり、霜柱が土を持ち上げ、もう何時雪が降ってもおかしくない季節になりました。ロングスパッツ等の準備を忘れないで下さい。
石転ビ沢はホン石転ビ沢手前の状況が悪くなっています。雪渓の手前から左岸(上流から見て)をへつるようにしてルートを取ります(右岸で死亡事故あり)が、雪渓はかなり硬くなっています。ピッケルは必ず持参して下さい。なお上級者以外の方も入谷は極めて危険です。梶川尾根か丸森尾根を利用して下さい。
残雪を利用する稜線の水場は使用できないところが出ています。
門内小屋・・・門内沢に約5分ほど下る。
梅花皮小屋・・・梅花皮岳の方へトラバース。
御西小屋・・・桧山沢源頭よりも実川源頭の方が近い(その後、実川源頭に清水が発見された)。与四太郎ノ池・天狗ノ庭・・・使用できません。
本山小屋・梶川尾根の五郎清水・丸森尾根の水場・・・使用できます。
稜線の山小屋は全て無人となっています。登山者の責任において自分で出したゴミは必ず自分で持ち帰るよう、出かける時は清掃をするようにして下さい。登山者カードの記入は済みましたか。入山する前に必ず記入してください。また各山小屋にも備えていますので、宿泊・通過の別を問わず記入して下さい。