登山者情報021号

【1980年06月15日/石転ビ沢・谷地平口・稜線/井上邦彦調査】

稜線のお花畑では初夏の香りと共に高山植物が綻び始める。石転ビ沢中ノ島(オヤマノエンドウ・ハクサンイチゲ・ミヤマキンバイ・コイワカガミ・クロユリ)、烏帽子岳〜クサイグラ分岐(シナノキンバイ・ショウジョウバカマ・オオサクラソ・ハクサンコザクラ・ハクサンイチゲ・シラネアオイ)、御西岳〜駒形山(オヤマノエンドウ・ハクサンイチゲ・ミヤマキンバイ・コイワカガミ・ハクサンコザクラ)、駒形山(オヤマノエンドウ・ハクサンイチゲ・ミヤマキンバイ・コイワカガミ・イワウメ・チングルマ)、飯豊山(シラネアオイ・オヤマノエンドウ・ハクサンイチゲ・ミヤマキンバイ・コイワカガミ・)、御前坂(イワウメ・ミヤマキンバイ・ハクサンイチゲ)、御秘所(ミヤマキンバイ・ハクサンイチゲ)、七森(シラネアオイ・ヒメサユリ・ハクサンチドリ)、牛ケ岩山(チングルマ・タムシバ・ミツガシワ・トウゴクミツバツツジ)
水場は残雪に隠れている所が多い。各自の判断で水場を探すが、滑落に充分注意。
1) 五段山牛ケ岩山鞍部の水場・・通常。
2) 地蔵山・・剣ケ峰へ約200m進んだ登山道の融雪水を利用。
3) 三国小屋・・通常
4) 切合小屋・・小屋直下の水場は使用できない、草履塚中段大又沢源頭の融雪水を使用。
5) 飯豊山・・テント場東側の水場は使用できない。駒形山へのトラバース道(旧赤谷道)を下って融雪水を利用。往復約15分。
6) 御西小屋・・桧山沢源頭・実川源頭の水場は使用できない、御西岳に向かった夏道沿いの融雪水を利用。
7) 天狗の庭・・中心部の小沢を利用(多少濁りあり)
8) 与四太郎ノ池・・池の端の水場を利用
9) 梅花皮小屋・・梅花皮岳西側をトラバース
高山植物が咲き始めたと言っても稜線は残雪に覆われた所が多く雪上技術は必須です。特に滑落停止は完全にマスターしてから登るようにして下さい。
登山者カードの記入はすみましたか?登山者カードの記入とゴミの持ち帰りは登山者としての最低限のルールです。
石転ビ沢は常に変化しています。先人のトレースを辿るだけでなく、自分で判断しながら登ることが大切です。自分のパーティでは無理だと思ったら、早めに登山を中止することが必要です。