登山者情報044号

【1982年04月24〜25日/石転ビ沢/舟山友夫調査】

雪深き小国の里にもようやく春が訪れ、ブナの芽も膨らみ始め、桜は満開です。しかし除雪は国民宿舎飯豊梅花皮荘までで、それより奥は徒歩になります。ただ今全山ブロック雪崩が出ています。沢沿いのコースは全てブロック雪崩の危険があります。初心者の方は入山しないで下さい。
梅花皮荘〜飯豊山荘間も雪崩の巣となっています。コースはほぼ新道通りですが、雪崩を避けるためできるだけ川に近いルートを取り、危険な所では一人づつ通るようにして下さい。特に梅花皮荘から吊橋を渡ってすぐの吹き付け、砂防ダム工事現場の前後、オフタガリ沢〜旭又沢の対岸吹き付けは充分に注意して下さい。
石転ビ沢は下ツブテ石まで雪渓が続いていますが、下ツブテから地竹原間は雪渓が不安定になっているので、沢を巻いて左岸(上流から見る)の夏道伝いに通って下さい。また石転ビノ出合(門内沢出合)から上は新雪が50cm積もり、膝を越すラッセルとなり、表層雪崩が発生していますし、地竹原付近や上部砂防ダムと下部砂防ダムの間でもブロック雪崩が発生しています。上級者以外の入谷は厳禁です。
ダイグラ尾根取り付きの吊橋は撤去されており、休場ノ峰から上部は雪庇の崩壊があり、ダイグラ尾根の入山も上級者以外の方はご遠慮下さい。
全山ピッケル必携です。滑落停止などピッケルワークに自信のない方は、入山しないで下さい。