登山者情報056号

【1982年10月9日〜11日/石転ビ沢/井上邦彦調査】

≪石転び沢≫               
右のルート図は10月9日現在のものですが、雪渓はかなり氷化をしている上、割れ目が無数に走り、崩壊したり薄くなっており、ルート選択が極めて凱くなっています。夏道は無く、ガレ場や岩場をへつる部分が多く、熟達者以外の通行は大変危険でず。特に10月は過去ルート選択の誤りから2名の死者と1名の重傷者を出していますので初心者は絶対に入谷しないで下さい。

≪その外全般≫
稜線の気温は昼でも2〜3度となり霜柱が立ち、悪天になればいつ雪となるか分からない状態です。念には念をいれた計画を立てて下さい。水場は門内小屋(天水利用・小屋脇の水道)・梅花皮小屋(通常)・御西小屋(桧山沢へかなり下る。実川源頭も可)・本山小屋(通常)です。

入門内沢出合より望む