登山者情報073号

【1984年06月02〜03日/石転ビ沢〜烏帽子岳/井上邦彦調査】

ツブテ石付近は、雪渓の崩壊中で各所に穴ができている。また、薄くなっている個所も多く、ルートは夏道を選んだ方が良い。特に地竹原と雪渓末端部は注意。石転ビノ出合までの右岸は特に危険ですから近づかないで下さい。ホン石転ビ沢はブロック雪崩の危険があり、梅花皮小屋(峰の中央部の少し低くなった所)に向かって直線的なコースを取って下さい。

梅花皮小屋〜烏帽子岳間の花:ハクサンイチゲ・ヒメイチゲ・ミヤマキンバイ・ハクサンコザクラ・コメバツガザクラ(盛)・ミネザクラ・ガンコウラン・ミツバオウレン

上左の写真(梅花皮岳より北股岳を望む):梅花皮小屋付近は、夏道が出ているが、北股岳のルートに残雪があり、北側への滑落に要注意。
上右の写真(烏帽子岳より北股岳・梅花皮岳を望む):手前の梅花皮岳、奥の北股岳ともに、山頂付近に残雪があり、夏のコースは雪の下になるため、滑落注意。
下の写真(烏帽子岳より本山方向を望む):御西岳までのルートは、殆ど夏道は見当たらず、残雪と思われる。滑落注意!だまし烏帽子(本山手前に見える)から烏帽子までは夏道が見える。この付近はクサイグラ尾根への分岐に当たり、ガスられた場合にクサイグラ尾根に迷い込み易いので注意。廃道になっているが、途中まで跡があり、2名の遭難があった(行方不明)。