登山者情報076号

【1984年07月25日/石転ビ沢/横山幸充調査】

温身平より石転ビノ出合までは夏道通しとなります。石転ビ沢は雪量が多く、クレバスはありません。石転ビノ出合よりホン石転ビ沢出合(A)更に北股沢出合(B)までは雪渓右岸寄りを歩きます。北股沢出合より草付キ(中ノ島)(C)間は北股岳よりの落石通路を通ることになり、充分な注意が必要です。(別図に詳細)稜線に出れば夏の高山植物群の最盛期であり、
特にニッコウキスゲやコバイケイソウの大群落が目をひきます。
北股沢出合より草付キ(中ノ島)(B)尻までは、落石が多く細心の注意が必要です。安全地帯(A)で充分休息し(B)まで休まずに登るようにして下さい。(A)〜(B)間は絶えず丈夫に

注意して落石に気を配りましょう。(B)〜(C)間は草付キ(中ノ島)で夏道を歩きます。(C)〜(D)間は雪上トラバース(約40度前後の急斜面)ですが、完全にステップが切ってあります。(D)の夏道に取り付けば鞍部に梅花皮小屋を間近に見ることができます。なお雨やガス等で見通しが良くない時(AよりBが確認可能でない時)は待機すること。