登山者情報093号

【1988年06月12〜13日/石転ビ沢〜梶川尾根/井上邦彦調査】

石転ビ沢の状況
地竹原までは全て夏道になります。その先は雪渓を歩けますが雪渓上のコースは常に変化していますので、このルート図を参照の上、各自でルート判断を行ってください。特に北股沢下の左岸から極めて大規模な岩雪崩が発生(6月5日頃と思われます)しました。崩壊地はまだ安定しておらず、時折落石が発生しています。また、雪渓上の転石が融雪と共に不安定になってきています。雨天時の入谷や初心者の入谷は大変危険です。梶川尾根などへの変更を検討して下さい。

梶川尾根の状況
滝見場から梶川峰間の登山道にはまだ残雪が残っており、滑落の危険性が高くなっています。ピッケルの持たない方や滑落停止技術の未熟な方は入山しないようにしてください。また下山の場合のルートファインディングが難しくなっています。十分に注意して下さい。

梶川尾根の開花状況
取り付き(403m)
↓ヤマツツジ・ウラジロヨウラク
湯沢峰
↓ウゴツクバネウツギ・ナナカマド・カタクリ・エゾユズリハ・チゴユリ・コヨウラクツツジ
滝見場
↓イワウチワ・マルバマンサク・カタバミ・ショウジョウバカマ・タケシマラン
梶川峰
↓タケシマラン・ミツバオウレン・ミネザクラ・シラネアオイ・ハクサンイチゲ(満)・ミヤマキンバイ・ミネズオウ・コケモモ
稜線
↓ハクサンイチゲ・ミヤマキンバイが咲き始めましたが、例年よりも遅れているようです。