登山者情報1008号

【2006年06月03-04日/石転ビ沢/渡部政信調査】】

 昨年あたりから会社の先輩に石転びに連れて行ってほしいと頼まれてた。仕事の都合が合わずにのびのびになっていたが、ようやく休みが取れて3人で行く事になった。集合時間直前に同行者より電話があり、出発時間を30分遅らせた。どうやら寝坊したらしい。7:10自宅を出発。途中同行者を乗せて行った。天気予報とは異なり山荘に近づくにつれ飯豊連峰が雲にすっぽり覆われている。
 8:00山荘着。上の駐車場は、すでに一杯になっていた。準備をして8:13ゲートを出る。途中、ダイグラとの分岐を過ぎた辺りでだいぶガスが上がってきた。8:45砂防ダムを通過。下ツブテの沢は先週より崩壊して歩きやすくなっていたがもう少し注意が必要。
 9:25うまい水に到着。朝の天気がうそのように雲一つない快晴になった。少し休憩をとって歩き始める。婆マクレを過ぎ雪渓に出る。先週よりだいぶ凹んでいるところがあり慎重に右岸に渡る。滝沢入り口でガイドのAXLとスライドする。梅花皮小屋の水洗トイレを使用できるようにしてきたとの事。
 10:48-11:18石転びの出合でお昼にした。10人程登っているようだ。ここでアイゼンを履いて出発。12:25順調に登りホン石転ビ沢出合上流の左岸で小休止。
 13:17北股沢出合に到着。おにぎりを一つ頬張る。ここから先はトレースがついていた。滑落に備え最後尾を歩く。14:00小屋が見えた。同行者のだいぶ重かった足取りも軽くなったような気がする。
 14:30梅花皮小屋に到着。まずはビールを雪で冷やして乾杯!遠くの朝日連峰や大日岳が良く見える。夕食は鴨鍋とLFDに教わったイカとこんにゃくの煮物等。先週の余りの焼酎を頂く。寝る前に外に出ると満天の星空だった。
 翌朝、いつものように太陽が顔を出してから起床(笑)朝食の準備をしながら小屋の整理と出発の準備をする。小国はガスに覆われているが稜線は快晴。
 8:30梅花皮小屋を出発。念のため二人はアイゼンを付けて昨日のトレースを利用して下り始める。9:00北股沢出合を通過。ここでアイゼンを外して三人で靴スキーで下る。途中、何人かとスライドする。多くはスキーヤーだった。
10:19石転びの出合、11:20うまい水で小休止。12:00砂防ダムに無事到着。のんびり歩きながら12:40山荘到着。帰路についた。
湯沢ゲートを出発 石転ビノ出合を目指す
石転ビノ出合にて さあ気合を入れて
登り始める ホン石転ビ沢
ホン石転ビ沢対岸にて 上部を見上げる
スキーで滑った跡がある 既に何人もの登山者が登っている
トレースを辿る 梶川尾根と朝日連峰
石転ビ沢を見下ろす しっかりとしたトレース
反対側を登っている方もいる 小屋が見えた
ようやく到着 大日岳
烏帽子岳と大日岳 北股岳
北股岳には崩壊中の雪塊が見えた 梅花皮岳
下山を開始する 最近崩壊した跡が見える
ルートは崩壊中の雪塊の直下に
取られていた
亀裂
慎重に、素早く下る ここまで来れば安心
婆マクレにて 砂防ダムに無事下山