登山者情報1009号 (投稿)

【2006年06月03日/丸森尾根〜頼母木小屋/山田亘調査】

 04:00過ぎ新潟発、俵屋でおにぎりを仕入れ、05:40頃天狗平(400)。運転時間1時間27分、走行距離96.2q。06:08丸森尾根取付(400)。急登だが梶川尾根ほどではない。晴れの予報だが、雲に覆われている。いつもは朝を食べないが、今日は登り初めから腹が空く。水準点の手前でヒメサユリ。空腹に我慢出来ず06:20水準点(520)でおにぎりを2個食べる。ガスが切れ始め、765ピークと丸森峰らしきものがちらりと見える。湯沢と文覚沢の出合の堰堤を見下ろし、ムラサキヤシオやイワウチワ、シャクナゲを見ながら高度を上げていく。07:05ピーク(765)は、姫小松とブナに覆われ視界が効かない。この先少し斜度が増す。前方の木の上から「ホウホウホウ」と声がする。この「ホウホウホウ」の繰り返しが、私が通り過ぎるときに「ホシュホシュホシュ」と変化する。鳥なのか猿なのか、初めて聞いた声だった。
 08:06夫婦清水(1030)。一面の雪だが大体この辺りだ。さて困った。この水をあてにしていた。とりあえず雪を歩くと、南のガスが取れ、大丸森尾根とダイグラ尾根がいい感じで見えた。すぐに夏道に戻り、この後、1時間位緩く歩く。記憶ではそうだが、グラフ表示させると一定の斜度が続く。丸森峰への登りの手前で、ムラサキヤシオの向こうに丸森峰がこんもりと見えた。雪の近くにはカタクリが咲いていた。丸森峰への登りは、梶川尾根を思い出す急登だった。
 09:54丸森峰(1540)で展望が開ける。行く手は一面の雪、登路を観察する。確か尾根の南側を回り込むはずだ。とりあえずトレースを貰い、10:02雪に乗る(1540)。キックステップで丁寧に歩いている。藪の間を抜けて、尾根の南側をトラバース、その先尾根に戻ると斜度が増し、靴のエッジを使うトレースになった。斜度が緩み夏道が出ているところで水が採れた。冷たくて透明度の高い水だった。そのすぐ先で10:54地神北峰(1790)にポンと出た。
 二王子が大きく目に入る。新発田側からは青く見えるが、こちら側は、まだ雪を残している。振り返ると朝日もすっかりガスが取れている。地神山から一人下りてきた。丸森尾根往復とのことで、トレースの御礼を言い少し話す。杁差が見たいので歩き出す。北西の斜面にハクサンイチゲが咲いている。それを二王子をバックに写す。雪解けは遅かったけど季節は確実に進んでいる。上小俣沢も雪の詰まり方が美しい。主稜東面に雪が付いていたので、帰りにトラバースして楽できるかも、と観察したが、途中で藪になっていたので止めた。
 11:29頼母木山(1740)で杁差の眺めを楽しむ。大分雪が融けたが、やっぱりいい山だ。花を見ながらゆっくり降りていく。雪の近くにはハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、キジムシロ、ショウジョバカマなどがある。杁差岳の南西に頼母木小屋が、牧歌的な雰囲気で佇んでいる。最高のロケーションだ。小屋の近くはバイカオウレンが多かった。
 11:50頼母木小屋(1626)、便所は、板が打ち付けられ使えない。もっと行きたいが、時間的に帰らなければならない。帰り道で白いショウジョバカマがあったが、うまく撮れなかった。ハクサンイチゲの近くに、ヒナウスユキソウの芽生えも見られた。頼母木小屋から頼母木山まで、カメラの画像を整理したりして遅くなった。
 12:36頼母木山(1740)、13:17地神北峰(1790)。雪を駆け下り、13:36夏道に降りる(1540)。13:42丸森峰(1540)、この先が急だった。14:42(1110)付近で雪が出てくる。登りは雪を歩いたが、夫婦清水を見落としたかもしれないので、できるだけ夏道を歩く。14:56夫婦清水は、やはり、雪の下だ(1030)。「ホウホウホウ」という声が聞こえるのも登りと同じ。15:38ピーク(760)は、地形図の765ピークの西のピークだ。
 この付近で脇腹がチクッといった。嫌な予感がして手をやると、やっぱり山ダニ。放り投げる。山ダニにやられるのは3回目だが、いつも6月だ。飯豊山荘と天狗平ヒュッテの屋根が近づいてくる。16:35尾根取付(400)。16:36駐車場(400)。飯豊山荘で風呂に入り、アスモでかき揚げを買って新潟へ戻った。山行前の体重は68.2s。月曜の朝は69.6sだった。 

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