登山者情報1066号

【2007年02月17日/白太郎山/井上邦彦調査】

 掲示板がきっかけとなり、AXLから小国山岳会の主メンバーに「2月17日(土)に白太郎山で鍋っ子をしよう」とのメールが配信された。これが山岳会の役員会で承認され、急遽準備が始まった。掲示板で参加を希望していた方々にAXLのメールを転送、次第に計画書が形をなしていった。
 前日の夕方、同僚の送別会に行く前に大根を切って煮た。送別会は一次会で帰宅。目覚ましで起きる。山道具と熊鍋の道具を車に詰め込み、OTJ宅に向かう。
 OTJ宅には既に車が並んでいた。懐かしい顔ぶれ、荷物を分けていると除雪車が来た。道路を綺麗に掃いて貰い、車を一列に並べる。
 徳網山を見ながら、最初にAXLの挨拶、各人が住所と名前を自己紹介する。09:10カンジキを履いてOTJ宅裏から登り始める。昨晩積もった新雪の上に獣の足跡がある。いきなりの急斜面に喘いで杉林に入る。杉には雪が着いており、触れないように進む。
 程なくして雑木林に出た。ラッセルを交替する。本間さんが先頭になると速度が一気に増す。皆で楽しもうと、頻繁に替わる。とにかく賑やかな一行である。一瞬たりとて静寂はない。
 前方に兎の足跡がいきなり始まっている。付近に兎が潜るような柴穴はない。あれこれ想像を巡らせて近づくと、こちらに降りてきた兎が、そのまま足跡どおりに戻っているのだ。足跡を辿った戻りはかなりの距離になっていた。
 左下に杉林を見て進むと、一面に兎が遊んでいる。快晴である。10:20-休憩を取る。振り向くと徳網山が聳えている。飯豊連峰は残念ながら霞んでいる。
 10:50、726m峰は左から巻いた。ここで地図とコンパスの使い方を説明する。要は25,000:1地形図にあらかじめ磁北線を赤ボールペンで3cm程度の間隔で引いて置く。シルバーコンパスの側面を、現在地点と目標地点に合わせる。シルバーコンパスの円を回して、円の中の線と地図の磁北線が平行にする。地形図を閉じ、シルバーコンパスを持ってゆっくりと身体を回転させる。コンパスの円にある「⇒」と針が重なったらストップする。その時コンパスの本体の「⇒」が指す方向が目標地点である。また、これまで尾根を歩いてきたが、OTJ宅から726mに至る線上で尾根があり、その方向を見れば、その時々の場所のおおよその見当がつく。
 白太郎山の山頂を目指して登り始める。右側の雪庇は例年に比べてかなり小さい。雪が硬くなり殆ど潜らなくなってくる。ブナの間に見事な樹形をしたイタヤカエデがあった。標高を稼ぐにつれ、樹木に霧氷が着いて幻想的な雰囲気を醸し出してきた。
 山頂に一歩近づく毎に、目の前に祝瓶山が上がってくる。左には以東岳へと続く朝日連邦主稜、正面に祝瓶山、右手には三体山を始めとする町境稜が延々と続いている。
 11:47山頂に到着、OTJと雪庇の様子を確認する。ホコ石側に下った所に崩壊跡があるが、山頂は大丈夫だ。次々とメンバーが山頂に到着する。その都度に歓声が湧き上がる。
 さっそく宴会場の設営に取り掛かる。場所は展望の良い最高地点、人数が多いので細長いテーブルに向き合う形とした。その一方で、鍋の準備を始める。メインの熊鍋は誰でも食べられるようにたっぷりの牛蒡、AXLは鶏肉をベースとした具の豊富な鍋だ。
 新潟で頂いてきた「越の寒梅」を始め銘酒や珍酒が並ぶ。とりあえずビールで乾杯!1mもある長いフランスパン(ソーセージ入)や食べきれないご馳走が並ぶ。 ほろ酔いになった頃、PWDがスキーで到着、そのまま雪に埋めておいた缶ビールを飲み干す。 全員が揃ったところで、改めて乾杯!本格ラーメンまで出現し、歌も飛び出す大宴会となった。
 ふと南に目をやると、それまで雲に隠れていた飯豊連峰が姿を現し、白太郎山の主であるOTJが山々を解説してくれた。石滝川の急斜面、雪は安定している。一人が飛び込むと次々に谷底をめがけてジャンプ!雪まみれになり、雪庇を崩して山頂に這い上がる。
 14:58予定時刻をオーバーして下山開始。しっかり踏まれたトレースなのでカンジキをはかないで歩き出したが、何時しか尻セード大会となった。皆が童心に戻ってワイワイと楽しむ。
 16:40OTJ宅に到着。そのままOTJ宅に上がりこんで二次会となった。その後のことは・・・想像にお任せします。

今回のコース

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