登山者情報1132号

【2008年02月02日/百石山/井上邦彦調査】

 今回の事業は「横川ダム竣工記念事業」として横川ダム工事々務所の後援を頂き実施することができた。当初の募集人数は小国山岳会員も含めて30名であったが、結果的には40名を越すメンバーとなった。
 伊佐領駅前には数台分の駐車スペースしかないため、小国駅や横川ダム駐車場からマイクロバスを2台配車。私はあらかじめLFD宅に車を置き、ここから乗車した。
 予定の09:00過ぎログハウス風の伊佐領駅に着くと、駅前広場が参加者で溢れかえっていた。私達の到着を待つように雪が降り始めた。
 参加費の徴収と同時に記念品が配られた。先ずはLFDが木の枝を利用して作った小さなマスコット、裏には「百石山」の文字が書かれていた。
 さらにどさっと並べられたのは何と「高坂カンジキ」である。このカンジキは伊佐領地区にある高坂集落(今は離村して無人)で使われていた物で、前方がやや角張り、横から見ると若干湾曲させてある。
 爪が小ぶりな点を除けば大変に使い心地の良いカンジキで私も愛用している。これが記念品として参加者に配られた。二つ続いたサプライズに参加者は目を白黒させることとなった。
 LFDの挨拶に続いて、高橋会長の挨拶、小国山岳会員の紹介が行われた。駅前に集まった参加者の前に並んだ山岳会員の後ろには、目指す百石山が聳えていた。
 カンジキを手に取って車道を進み、旧伊佐領小学校の校庭でカンジキを着ける。さっそく高坂カンジキを履こうとして、やり方の指導を受けていた方もいた。
 09:34新雪に踏み出す。沢沿いの杉林を進んでいく。砂防ダムを右岸から巻き、暫く行った所で「ルートが違う!まだ沢沿いに直進」とのアドバイスが聞こえた。
 流石に大人数である。中程に陣取った私は厚着のままでゆっくりと歩く。傾斜が出てくると先頭はストックを横にして四苦八苦している。こちらはのんびりと見学である。暇を持て余してか、脇ではラッセルの練習が始まった。
 雑木林になると、集団に驚いたウサギが山を駆け下ってきた。確か前回もここでウサギを見かけたような気がする。 ラッセル志願者が後ろから来て先頭に立つので、私までは順番が回ってこない。
 10:59右から来る大きな主尾根に出た。ここで左折し鞍部で先頭部隊が休憩に入った。そのまま私がトップをして、後続部隊のラッセルが始まった。山頂が近くなると傾斜がきつくなる。ここで順番はイッチャンに回った。その様子は画像と想像にお任せします。とにかく爆笑!
 11:31百石山々頂に到着!さっそく一段低く風の当たらない平坦地を会場に定め、皆で踏み固め、大きなテーブルを作る。
 するとLFDが巨大な肉を出した。米沢牛のステーキをすると言う。皆はびっくり仰天!さらに小型のドラム缶を出す。ドラム缶には穴が開けられていた。ここに炭を入れてバーナーで火を起こし始めた。
 別なコーナーではEHJ・ECBシェフが大鍋で天然鴨の調理を始めた。テーブルの上には各自が持ち寄った様々な料理や飲み物が並んだ。
 金副会長の音頭で乾杯をすると、大懇親会がスタートした。OBAKEさんは御銚子と御猪口を持参し、熱燗を振舞う。KRS(わたなべ農園)は雑穀をブレンドした五穀米のお握り、なれずし(川魚を塩と米飯で発酵させた郷土食)を広げた。
 柳沢君が進められてテーブルの上で炭の説明を始めた。今回の炭は彼がナラ枯れを材料にして焼いたものとのことだ。→(「ナラ枯れ、小国町、炭」で検索してみてください)
 「ダムが見えるぞ〜」という声が聞こえてきた。天気が回復し、眼下に真っ白に湛水した横川ダムが見えた。ダムを見ながら解説に耳を傾ける。
 LFDの掛け声で記念撮影。赤ペンキで雪面に「祝横川ダム竣工記念百石山」と書き、全員集合!
 ここで雪に埋まっても息が出来るかという話になり、始めに私が生き埋めになる。穴にうつ伏せに入ると、容赦なくスコップで雪を被せ踏みつける者もいたようだ。次はイッチャンの番、これまたすっぽりと生き埋めとなった。
 イッチャンに鬼の面を渡された。明日は節分、ここで豆撒きをするという。高橋会長と私が鬼の役、熊の尻皮を前掛けにし、柳沢君の山鉈を振りかざし「悪り子はいないか〜!」まるでナマハゲである。
 後片付けが始まると同時に、雪庇からのダイビングも始まった。もはや皆、雪まみれである。
 下山の準備が始まると、ECBがアバランチビーコンで宝探しゲームを始めた。14:49ふと気がつくと周囲に残っているのは数人だけ。宝探しチームは登ってきた道を降ったが、LFD達は真っ直ぐ急な尾根を下ったようだ。
 残ったメンバーは尻セードの直滑降を選択した。既に滑り台が完成しているので、遊びながら降る。尻セードに飽きて、横向きに急斜面を転げ落ちている者もいた。傾斜が緩くなるとすかさず雪合戦、面倒なのでスコップで雪を投げ合う。
 この頃になるとAQLの足元がふらついて来た。するとGPNがブルーシートで簡易橇を作り、AQLを包み負傷者搬送となった。この辺りは慣れたものである。
 16:20頃ようやく旧伊佐領小学校に到着。LFDが迎えに来ていた。もう皆バスで移動したとのこと。伊佐領駅でバスに乗り、LFD宅下車。その後は・・・ご想像にお任せします。

今回のコース
参加者に手作りの記念品が渡されました
百石山のマスコットです
ハイジさんも1個いただきました
降りしきる雪を心配そうに見上げるKRS
何と「高坂カンジキ」まで参加記念品!
わ〜い!どれにしょうかな?
送迎のバスが帰り、仕掛け人であるLFDの挨拶が始まりました
伊佐領駅前の参加者
高橋会長の挨拶
これからの期待でワクワク
小国山岳会員の紹介
こちらも小国山岳会員です
後援の横川ダム工事事務所から参加しました
旧伊佐領小学校の校庭でカンジキを履きます
AQLから高坂カンジキの履き方を教えてもらうイッチャン
そこはこうすんだよ
違うよ、ここを通すの
さて準備できたかな
いざ出発です
始めは沢沿いの杉林を進みます
後ろの方はらくちんです
先頭は・・・頑張ってます
イエ〜イ
いよいよ登りになります
後ろがつかえてきたよ
隣でラッセルの練習を始めた方がいました
こちらは余裕です
LFDのラッセル
長蛇の列です
イッチャンがラッセルに挑戦
でも少しも進んでいない?
順調に標高を上げていきます
笑い顔が絶えません
先頭は必死でラッセル
後ろの皆はら〜く楽
直登でなくジグザグ道になっていました
AQLがラッセルの見本を見せます
足を高く上げるのがコツのようです
あちこちで練習
ウサギが走っていくのが見えました
ここが主尾根です
先頭集団が入れ替わります
最初は浅いラッセル
サッチャンもす〜いすい
余裕で写真を撮ります
わ〜い
カモシカの足跡がありました
しだいに急になっていきます
ふ〜ふ〜
サッチャンのラッセル
上がれない〜
会長さんの豪快なラッセル
イッチャン登場
ストックを使った4輪駆動
ストックを支点にして
足が上がらな〜い
まだ替わって駄目?
うんしょっと
少し浅くなったよ
オイラン歩きで、よいしょ
ドテッ
もう〜駄目
今度はカズエチャンが先頭
調子が良いぞ
アキラ君が脇から追いついてきた
イッチャンも再チャレンジ
アキラ君を見習って
もうすぐ山頂
ハイジさんのラッセル
ラッセルの勉強中
konchangのラッセル
山頂に到着すると、LHDが肉を出した
巨大な米沢牛
缶ビールのロング缶と大きさを比較してみた
穴の開いたドラム缶を取り出し
炭を起こし始めた
こちらは鴨鍋班 天然の鴨が材料だ
味付けはどうかな
会場の準備も出来た
つぎつぎと食べ物や飲み物がテーブルに並ぶ
金副会長の音頭で乾杯〜!
さて何から手をつけようか?
OBAKEさんは御銚子とお猪口を持参してきた
熱燗が堪らないですね
巨大ステーキの炭火焼
こちらでも調理が始まっている
会話が弾む
次々と食べ物が出てくる
KRS自作の五穀米のお握りと寿司
宴会は佳境に入って行く
横川ダムが見えてきたよ〜!
まんまんと水を湛えた横川ダム
カメラマンも雪まみれ
鴨鍋にうどんが入った
玉木さんを囲んで
柳沢君の説明「この炭はナラ枯れが材料です」
記念撮影をするよ〜
ヤッホウ〜
LFDから送付された画像です
記念撮影が終ると
GPNが何事か始めた
鬼が出現!
悪り子はいねが〜
鬼は〜外〜!
集中攻撃を受けて雪まみれです
埋没体験
何とか無事に脱出
とんとんとん
とんとんとんぽこぽこぽこ
横川ダム全景
いっひっひ・・・何かが始まる
お馴染みの尻セード(けっつぞり)だ
藪もなんのその
ふ〜疲れた〜
行くわよ〜
加速をつけて
ダブルで落ちてきた
笑いが止まらないよ〜
AQLも落ちてきた
お手上げです
また行くよ〜
楽しい〜
GPNも落ちてきた
横になってごろごろごろ
こちらもごろごろ
ダムが近づいてきた
一息ついたら
雪合戦が始まった
やったわね〜
え〜い こうしてやる〜
イッチャンを搬送
今度はAQLを搬送
何をしても面白い!
すって〜ん
こちらも すって〜ん
LFDの山賊小屋にて
ECBとQKG
笑いの止まらない玉木さん
・・・かくして夜は更けました・・・
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