登山者情報 第1142号

【2008年04月04日/救助隊訓練/吉田岳】

 飯豊朝日山岳遭難救助隊南部班の救助訓練が、長者原梅花皮荘向かいの岩場で行なわれた。ちなみに私は中央班なのであるが、友情参加をさせてもらった。
 当日はあいにくの雨降り。悪天の時は関川村ふれあいドームのクライミングボードで行う予定だったが、「移動が面倒だからまんず出て来い」とのこと。確かに小国の町中でけっこう降っていた雨が、何故か小玉川に来たらやんでいた。訓練参加者は伊藤班長、南部駐在さん監視のもと、舟山副班長以下、奥川入り、越後屋、泡の湯の4名。ちょっと寂しいが、平日の訓練のため職種が限られてしまうのは仕方が無い。翌日からは、熊狩りの準備のためまた忙しくなるとのこと。
 まずは雪の斜面でロープワーク基本操作の確認をする。しばらく行ない、慣れたところで岩場へと向かった。岩場ではまずフィックスロープを張り、そこをユマールで登っていく。そして上からは懸垂下降で下りてくるという周遊コースで、それを各自2回ずつ行なった。濡れた岩場を長靴で登っていくというのは、ユマールがあるとはいえ、なかなか難度が高い。続いて吊り下げ訓練に入った。ベテラン隊員を負傷者に見立て、新人隊員の確保で下ろしていく。もちろん安全は確保されているものの、やはり激が飛んだ。
 夕方5時、訓練終了。小雨のなか半日の訓練であったが、それなりに充実したものになった。やはりこれからも南部班の出動の機会が多いことが予想されるため、こうした自主訓練を適時行なうことは大切なことであり、私自身もまた協力させていただきたいと思う。

雪上訓練での舟山隊員
岩場訓練
登攀中の舟山隊員
登攀中の本間隊員
真剣です!
下降中の舟山副班長
吊り下げの様子
岩場に咲いていたイワナシ