登山者情報1158号

【2008年06月14-15/梶川尾根〜丸森尾根/木内茂雄調査】

【タイム】
(6/14)飯豊山荘6:53〜7:56仲良し二本木〜8:27湯沢峰〜9:04滝見場9:14〜9:54五郎清水〜10:21三本樺10:33〜11:06梶川峰〜11:18ケルン〜11:44扇ノ地紙〜12:03門内小屋12:17〜13:21北股岳〜13:40梅花皮小屋
(6/15)梅花皮小屋8:20〜8:51北股岳〜9:58門内小屋〜10:20扇ノ地紙〜1048:地神山11:16〜11:31地神北峰〜11:53丸森峰〜12:46夫婦清水〜13:45飯豊山荘

【記 録】
(6/14)
 飯豊山荘目指して走り出し、20分もして肝心なカメラを忘れたのに気づき引き返してからの出発なので、予定より遅れて登り出す。40分も登り車のロックと車載無線機の電源をOFFにするのを忘れている事に気づき、後から来るODDに無線連絡して処置してもらう。そんな、こんなで時間をロスしたので、甘納豆を歩きながら袋から出していたら大きなブナの倒木の切り口に思いきり頭をぶつけた。いかに石頭でもこれには叶わないことを、痛、痛、痛感する。そして、かなりボケが進んでいることを認識させられる。
 花はウワミズザクラ、ウラジロヨウラク、ムラサキヤシオ、ウコンウツギ、キクザキイチゲ、シラネアオイ、ミネザクラ、ヤマツツジ、イワカガミ、ムシカリ、チゴユリ、カタクリ、ノウゴウイチゴ、ショウジョウバカマ、等。
 滝見場にはまだ残雪が有、夏とは様相を異にしていて、そばにはタムシバと足元の残雪の傍からはマンサクが咲いている。
その先はまだ残雪多く、夏道が隠れている箇所が有、霧だと道が分かりにくい。どちらかと言うと、左にブッシュを見ながら登る。五郎清水の標識は頭だけ出している。
 三本樺あたりから霧の中に入り始める、気温も低くなりまず合羽ズボンを履き、寒さ対策をとる。そして、その上で霧が水滴になり出したので、上着も着る。梶川峰から少し先に行くと窪地に例年の如くイワイチョウが咲いている。そして、ケルンには先週の情報通り、ハクサンイチゲが咲いている。チングルマをどこかで見る、盛りはまだ先のようだ。途中で単独行の女性が引き返してきたが、門内付近の花を見たいとのことで同行して登り出す。視界も利かず、扇ノ地紙に着く頃は風少し強くなる。
 稜線に出ると右側より風と霧が吹き付けてくる。門内近くに来ると期待のハクサンイチゲとミヤマキンバイが咲いているが、とても写真が撮れる状況ではない。門内小屋で女性は引き返し、私一人で梅花皮小屋に向かう。気温は低くウールの手袋をしていても手が凍えてくる。右から吹き付ける霧と風を避けながら、ただ、只管歩く。此処で止まれば疲労凍死は確実、一歩、一歩確実に疲れないよう、亀の子の如く進む。北股岳山頂に着いた時はダイグラ尾根から来たHZUが梅花皮小屋に入ると無線交信する。
 山頂からは直ぐに残雪の急勾配を、踵を勢いよく落とし、押しつけて下る。晴れていると左側斜面は石転び沢に急に落ちているので怖いはずだ。下り半分くらいは雪で慎重に降り、後は夏道を梅花皮小屋まで下る。先に到着のHZUと乾杯は言うまでも無し。そしてHZUは石転び沢を下っていった。
 その後、ODDと歩くヒメサユリ、ケンロク夫妻プラス友一人と合流して一晩は賑やかに終わる。
(6/15)
 天気予報は外れ、早朝から快晴で今日一日を保証してくれる。
 梅花皮小屋の周りもハクサンイチゲが結構群生している、その中に気の早いハクサンコザクラを見つける。ミヤマキンバイ、そして、フリハタザオは最盛期の咲きようだ。青空にそそり立つ北股岳振り仰ぎながら、写真を撮りなのでタイムは余計かかっている。振り返れば、梅花皮岳、烏帽子岳、遠くには本山が見渡せる。
 北股岳山頂では大日岳を撮り、それから下って行くとミネザクラが満開である。ギルダ原周辺ではハクサンイチゲ、ミヤマキンバイが咲いている。これ等を丁寧に撮っているので、先行の人達は見えなくなる。門内岳の先では数年前の光景が再現していて、ハクサンイチゲとミヤマキンバイが共演していてやたらに、シャッターを押す。但し残念ながら、バックにする予定の二王子岳が雲に覆われている。稜線には小振りのシラネアオイが時に咲いている。
 扇ノ地紙山から地神山に向かい下って行き、最低鞍部辺りの右に有る小池にサンショウウオかイモリの卵らしい白い塊を撮る。地神山直下のところで“ハクサンイチゲと二王子岳”を撮る予定だったが雲に隠れているので、頭を出すまでねばった。此処で振り返ると本山が雲の中でこちらは見込無し。漸く二王子岳が頭を出したので撮る。その先は余り留まらず地神北峰に着く。此処から右に丸森尾根を下るが直ぐ残雪の上を歩く。霧だと方角が分かりずらい。左の笹藪から離れないで下って行くと良い。スパッツを持ってこなかったので、靴に雪が入り、雪の切れ間で一度口を脱ぐ。
 丸森峰から森林帯に入り、先週の情報通りツバメオモトが群生している。そのほか、サンカヨウ、ミヤマカタバミ、カタクリ、シラネアオイ、ミヤマカタバミ、ムシカリ、ショウジョウバカマ、等が咲いている。サラサドウダンが満開で写真に上手く入った。夫婦清水はまだ残雪に埋まっている。後は暑い中を退屈な下りが待っていた。

ブナとナラ
ガクウラジロヨウラク
ムラサキヤシオ
ムラサキヤシオ
カタクリ
ウゴツクバネウツギ(ウコンウツギ)
マンサク
滝見場の標柱
タムシバとダイグラ尾根
梅花皮大滝
キクザキイチリンソウ
ノウゴウイチゴ
イワイチョウ
シラネアオイ
梅花皮小屋の夜明け
北股岳が赤くなる
雲海と朝日連峰・月山
大日岳
お気をつけて、いってらっしゃい
煙管を吹かすkennrokuさん
めおとやまの高笑い!
MDE(K&J)
梅花皮小屋のお花畑
北股岳に登る登山者
北股岳山頂
門内岳・扇ノ地神
ミネザクラ
ハクサンイチゲ
ミヤマキンバイと北股岳
ギルダ原
地神山にて
胎内尾根とハクサンイチゲ
杁差岳
満開!
何の卵?
ここも満開!
見あきない
サラサドウダン
ショウジョウバカマ
サンカヨウ
ツバメオモト