登山者情報 第1162号

【2008年06月28日/大境山/木内茂雄調査】

【タイム】 
 登山口5:20〜6:56下り始め〜7:04鞍部〜7:50大境山山頂8:51〜9:32鞍部〜9:41登り終わり〜10:50登山口
【記 録】
 国道113号線から飯豊山荘方面に入り、玉川集落を過ぎ5分も走ると右側にバス停:中田山崎が有る。此処に登山口の標識が有るが見落としそうだ。
 セメントで護岸された水路の左岸に沿って150mも行くと砂防ダムに突き当り、そこを左に渡る。そして、ほんの数メーター戻るようにすると右側に標識が有、手堀のような水路に沿って進むと間もなく、また標識が有、水路を跨いで右に登山道とある。
 暫くなだらかに登りアヤメ、シモツケソウ、などを撮りながら行くと、やがて、急登の連続となる。春先に咲いたイワウチワとツルリンドウ、ノリンドウなども見つける。1時間登ると右側がガレていてそれを登山道と勘違いし易い。左をよく見ると登山道が続いている。間もなく刈り払いするようなので、見通しが良くなるだろう。
 更に40分近く登ると今度は下りになる。此処までにコメツツジ、ヤマツツジ、ウワミズザクラ、ギンリョウソウ、サラサドウダン、ノギラン、等が咲いている。そして、お目当てのヒメサユリは咲き終わり、1本だけ咲いているのを見つけた。2週間前にくれば良かったなと思う。
 さて下りになると向こうにどっしりした大きな山が見える。どうも、今日目的の大境山だなと見当つける。相変わらずの藪漕ぎをし、8分ほどで鞍部に着く。沢が右に下っていて、水が少し流れている。藪漕ぎの連続なので、朝露に大分濡れる。
 直ぐに登りとなり、やがて視界が開き左奥には飯豊本山が頭を雲に隠し、右に連峰が続いている。そして、右に烏帽子岳が見えると思ったが、山頂で杁差岳と分かった。藪の中にヒメサユリが見え隠れする。終わっているかと思っていたら、咲いているもの、蕾も有る。ただ、このままだとヒメサユリはいずれは消滅しそうだ。山頂でHZUと無線連絡ついたので、この旨を話すと近々刈り払いするということなので安心する。来年、この時期にはヒメサユリが楽しめると期待される。
 山頂手前に小さな池が有、その先、少し平な所にもヒメサユリが咲いている。ナナカマドも青空に向かって花が咲いている。延々とした山頂の頭も漸く先が無くなった。そこには、ヒメサユリが立って迎えてくれた。そして足元にはタカネマツムシソウが1本(蕾もまだ)、ニシキゴロモが小さな花を咲かせている。
 そして、何と言っても360度の大パノラマだ、生まれて初めて見る景色に感動する。後は小国、右は新潟県”わかぶなスキー場”その左に目をやると遥か下に大石ダム、その向こうには霞んでいなければ日本海が見えるだろう。それから遠くに二王子岳、更に左、目の前を見ると何とここに杁差岳が聳えている。(最初見た時は烏帽子岳と思った)その左には飯豊の山々が連座している。
 こんなに展望の素晴らしい山とは全く予想もしていなかった。後は同行のODDと素晴らしい、素晴らしいの連発と、飲むモノを飲んでユックリと360度を何回転もする。

登山口
登山口の標識
登山口から登山道を見る
砂防ダム手前で左に渡る
登山道入り口
水路に沿って行く
標識に従い右に水路を渡る
アヤメ
シモツケソウ
コメツツジ
笹竹の花
途中にて杁差岳が飛び出す
出たヒメサユリが
ウラジロヨウラク
山頂近くの池
ナナカマドの花
青空にナナカマド
山頂近くのヒメサユリ
山頂のヒメサユリ
山頂のヒメサユリの蕾
山頂のヒメサユリ後方杁差岳
山頂より杁差岳を望む
山頂よりわかぶなスキー場を望む
山頂にてニシキゴロモ
山頂より大石ダムを望む
山頂にてザックに休むモミジアゲハ
ヤマツツジ
山頂を下る