登山者情報117号

【1992年06月20日/梶川尾根・丸森尾根/井上邦彦調査】

梶川尾根
1,180m 旧道が残雪に覆われており、融雪水が取れる。
1,370m 五郎清水は広場の一部が雪に覆われ、標柱は頭のみ露出している。水場は雪のため使用不能。
1,460m 登山道が雪に覆われており、融雪水が取れる。
1,605m〜1,650m 登山道が雪で覆われている。特に下降時は北側の沢(トットバノ沢)に滑落しないように注意すること。
1,692m 梶川峰三角点(登山道のすぐ南側、見付けにくい)およびその先の標柱「梶川峰」は問題なし。標柱「梶川峰」から上は・イワカガミ(盛)・イワイチョウ・ミツバオウレン・ミツバノバイカオウレン・ムシカリ・ツマトリソウ・ムラサキヤオツツジが咲く。
1,750m ケルン付近のお花畑は、ハクサンイチゲ・ミヤマキンバイが盛り。この先、チングルマ・ウズラバハクサンチドリが咲き始め。
1,795m〜1,810m 登山道は雪に覆われている、融雪水あり。この先・シラネアオイ・ショウジョウバカマが咲く。
1,850m〜扇ノ地紙 登山道は雪に覆われている。扇ノ地紙は、稜線の新道のみが露出(標柱あり)し、広場はすべて雪に覆われている。
扇ノ地紙〜地神山 稜線上の新道は露出、扇ノ地紙〜鞍部の山形県側は雪庇の上も歩ける(ピッケル必携)。
地神山〜地神北峰 ハクサンイチゲ・ミヤマキンバイの花盛り。

丸森尾根
1,025m水場 水量豊富(上部にまだ残雪あり)。
1,100m付近 ヤマツツジ・ナナカマド・ウラジロヨウラク・ツバメオモト・サラサドウダンが咲く。
1,540m 丸森(標識なし)から上部、地神北峰直下まで殆ど全て雪の上。登高者・下降者ともに道に迷っているものが多く、滑落の危険もある。夏道は尾根の南側を通っていることに配慮してルートファインデイングすること。ピッケルない者(使えない者)の通行は極めて危険。