登山者情報1183号

【2008年08月10日/石転沢〜梶川尾根/木内茂雄調査】

【タイム】 
温身平砂防ダム6:33〜6:55ウマイ水清水〜7:34梶川出合〜8:00石転出合8:25〜8:56本石転出合〜9:23北股沢出合〜9:37黒滝上9:52〜10:50梅花皮小屋12:22〜13:08北股岳〜14:06門内小屋〜14:22胎内山〜14:27扇ノ地紙14:35〜14:56ケルン〜15:03梶川峰〜15:29五郎清水15:35〜15:53滝見場15;59〜16:24湯沢峰〜16:38三本樺〜16:38仲良二本木〜16:49楢ノ木曲り〜17:10飯豊山荘
【記 録】
 温身砂防ダムまでパトロールに乗せてもらい、此処から歩き始める。今回は初試みのタイツと半ズボンのスタイルでまずは快調に進む。
 地竹原辺りから残雪の沢に降り10分くらい歩くと右の雑木林の方に黄色の旗で夏道に導いてくれる。一般登山客が前後に居なければそのまま直進して雪の上を行き、梶川出合手前の高巻きしないで沢を飛び石でいくところだが、後続に真似されて事故を起こされるとマズイので夏道を行く。そして、梶川出合手前では高巻きしてから梶川出合に降りる。此処からまた暫く雪上を歩きやがて夏道に入る。
 石転ビノ出合はタップリ雪が有、右岸まで雪の上を歩き、大石より暫く夏道を歩く。足元には終わりかけのオオサクラソウ?が咲いている。やがて、本格的に残雪の上を歩く。スプーンカットの雪なので一歩一歩、歩き易い。アイゼンもピッケルも使わずに歩き、ホン石転ビ沢出合の上辺りから傾斜がきつくなってきたので、用心のためピッケルを杖にしてバランスをとりながら登る。慣れない人はアイゼン装着を勧める。
 黒滝まで、クレパスも無く危険個所は見当たらない。今年は雪がかなり多いがクレパスは何時から出るのだろうか。黒滝手前辺りの右斜面はミヤマキンポウゲが咲いている。 黒滝上すぐ近くで雪が終わり、そこの岩の上で石転沢を眺めながらビールで喉を潤す。此処から草付きの夏道を歩いて登る。 
 斜面一帯モミジカラマツが点々と咲いている。それから、ニッコウキスゲ、アザミ、ヤマブキショウマ、ヤマハハコ、ハクサンボウフウ、オタカラコウ、等を見ながら登って行くと、梅花皮小屋近くで期待していたハクサンコザクラが待っていた。梅花皮小屋では植生保護ネットをボッカして来た福島の清水氏とビールをたしなみ、ラーメンで昼食をとりユックリする。
 管理人のOTJが戻って来ないので会えずに出発する。小屋の周りから、北股岳までタカネマツムシソウ、チシマギキョウ、コゴメグサ、タカネナデシコ、イイデリンドウ、イワオウギ、オヤマノエンドウ、ミヤマウイキョウ、ウメバチソウ、ヤマハハコ、ミヤマコウゾリナ、ハクサンフウロ、ハクサンシャジン、イブキトラノオ、ヨツバシオガマ、ミヤマアキノキリンソウ等が咲いているので写真撮りで時間がかかる。右側の斜面は雪解けが遅かったのか、ハクサンコザクラが多く咲いている。
 北股岳山頂で休まず下って、門内岳に向かって行くとハクサンシャジン目立って多い。そして、トリカブトも咲き始めている。門内岳、胎内山を過ぎていくと右側に残雪有り、その脇にはニッコウキスゲ、アオノツガザクラ、チングルマ、そして、ヒメサユリまで咲いている。扇ノ地紙から梶川尾根を下って行くといつもの如くキンコウカが咲いていて、そのあたりの草むらにはイワショウブ、ミヤマリンドウが咲いている。
 後は花も終わりで、写真を撮ることもなく、暑く、急な梶川尾根を黙々と下る。

ソバナ
石転ビノ出合風景
石転ビ沢
黒滝上にてオタカラコウ
ハクサンコザクラ
梅花皮小屋
ミヤマウイキョウ?
タカネマツムシソウと蝶
イイデリンドウ
トリカブトと遠く門内岳
ヤマハハコと登山客
イブキトラノオと門内岳
ハクサンシャジンと登山客
タカネマツムシソウと北股岳
ハクサンシャジンと門内岳
ニッコウキスゲとヒメサユリ
ミヤマリンドウ
キンコウカの群生