登山者情報1203号

【2008年10月26日/祝瓶山/平田健治調査】

 曇のち雨
 25日午前中は、天狗平ロッヂの雪囲い、終了後丸森尾根で負傷者の搬送訓練を行い、午後は健康の森にあるバンガローへ移動して芋煮会に突入、延々10時間以上に及ぶ大宴会であった。翌26日は全員カロリー過摂取状態であり、半数は大境山へエネルギー消費のため南下、私は北上、関氏を徳網に送り祝瓶山へ向かった。
 09:02 登山口を出発。大石橋を渡り1分も掛からず大石沢の渡渉点に着くが、以前よりも上流に登山道が整備されている。清水で水筒を満たし、09:13朝日連峰登山口の標木に着く。直進は荒川の河川敷へ行く道であり指示どおり右折する。09:24スズイデ沢を渡って白布平分岐着。大朝日岳方面へ縦走するコースの分岐であり、祝瓶山は右の登山道を行く。
 09:44スズイデの水場通過。09:57標高720m付近で視界が開けてイチノト、ニノトが見えてくる。大朝日岳方面の主稜線にガスが掛かっているが、祝瓶山上空には青空もある。今日は曇のち雨の予報、下山までは…と淡い期待をしながら登る。10:16イチノトが近付いてきた。しかし山頂はまだ見えない、見ることができるのはまだまだ先になる。ここはブノグラノタルミの手前P817m、イチノトまでの所要時間80分(山開きでの団体行動時間)の距離である。先程の青空に期待を裏切られ、一面どんよりとした景色になったので休憩を取らずに先を急ぐ。10:58標高1060m付近、イチノトが大きくなった。目測で30分程度、予定の時間で辿り着けそうである。
 11:23イチノト1239m着。通り道なのか風がやけに強いので、ここも休憩なしで通過、11:28ようやくニノトの奥から山頂が顔を出してきた。11:46主稜縦走路分岐、11:59山頂1417m着。途中、3人・11人・4人の3パーティとすれ違い、みんな下山して山頂には誰もいない。今、一人で祝瓶山を占領している。大境山登山隊の状況が気になり無線。ODDとCHを合わせるが繋がらない、強風で体が揺れて合わせ違いをしていたのだった。ODDのつれない返事に早々に無線を切り、風の弱い場所で休憩しようと12:05下山開始した。
 ニノトの縦走路分岐まで降りて、一息入れたら急に喉が渇き、腹が減ってきた。そう言えば一滴も水を飲んでいないし何も食べていない、昨日摂取した水分と食糧で3時間登れたのだろうか。水を一口飲んで何か食べようとザックを開けた途端、雨が降り出したので取敢えずパンを1個口に銜えながらカッパの上着だけ羽織って出発。12:28イチノト、13:15〜13:25ブノグラノタルミ着、腹が減って動けない雨も小振りになったのでパンを取出して噛り付く。P817mへ登り返すと雨脚が強くなる一方で後はひたすら降るしかない。13:49スズイデの水場、14:02白布平分岐通過、14:20大石橋に着いた。

標木「朝日連峰登山口」
白布平分岐
スズイデの水場
カクナラ平の紅葉
イチノトが見えてきた
登山道の紅葉
P817mからのイチノト
ナナカマド
黄葉
イチノトまで30分?
目前のイチノト
標木「一の塔」
ようやく山頂が見えた
山頂とニノト
山頂まであと僅か
縦走路分岐の標木(倒れている)
縦走路分岐から大玉山方面
祝瓶山の山頂
木地山ダムが光っている
山頂から大朝日岳方面
黄葉
ツクバネ
大石橋に到着