登山者情報1,214号

【2009年01月04日/白太郎山/井上邦彦調査】

 正月でなまった身体で、ぶらりと白太郎山に出かけた。自宅付近は殆ど新しい積雪はなかったが、北に向かうに従って除雪車とすれ違い始めた。OTJは留守、メモを残し敷地に車を止めた。標高は340mである。
 08:00長靴に丸カンジキを履いて登り始めた。潅木が密集する急斜面を登ると杉林に出る。杉林の中は雪が硬く歩きやすい。雑木林を何時ものコースとおりに登って行く。膝を越えるラッセルで、傾斜がきつくなると腰まで潜る。汗をかかないようにゆっくりと登る。振り返ると樹間に徳網山が聳えている。
 10:00声に振り向くとOTJが登ってきた。二人で交互にラッセルし、10:30、786m峰に到着する。何時もならここから白太郎山を始め視界が広がるのだが、雪が少ないので潅木に遮られて視界がない。
 ここから戻ろうとも思っていたが、OTJに誘われてもう少し先まで進んでみることにした。11:50、860mで尾根は右に曲がる。山頂までは140mの標高差であるが、この分では山頂も視界はないだろうと思うと登る気になれなかった。この辺りはブナ林であり、樹木に霧氷が付着し花が咲いたような幻想的光景である。
 若干休憩して下山を始める。下りコースは登ってきた北側とした。雪に埋まった池を過ぎ、最後は甚五郎沢沿いに下り、14:00、OTJ宅に到着した。

786m峰より白太郎山を仰ぐ
860m幻想的な世界となる
ブナを見上げる
途中の池
この穴の中では誰が寝ているのだろう
五味沢のワラビ園には雪崩が発生していた