登山者情報122号

【1992年08月03〜05日/石転ビ沢・大日杉〜飯豊山/井上邦彦調査】

石転び沢の状況(3日現在)
梶川出合のすぐ上で一度雪渓に上がるが、すぐ夏道に下りる。石転びの出合で雪渓となるが、天候の悪い時は、門内沢に迷い込まないように注意すること。雪渓の上を通って対岸に渡り、しばらくの間夏道を歩く。途中、右岸(上流から見て右岸左岸という)から沢が入ってくるが、雪渓が薄くなり始めている。3日はそのまま雪渓を登れたが、今後は一度右岸の川原に出てすぐまた雪渓に取りつくようになる。
ホン石転び沢はまだ雪渓が豊かである。迷い込まないように注意すること。ここから上は傾斜がきつくなる。落石に注意しながら登る。ガスられると北股沢に迷い込みやすくなっているので注意する。北股沢出合の清水が露出したので一息つける。黒滝は穴が開き、すぐ上の雪渓が崩壊中である。黒滝手前で左岸の夏道に上がり、黒滝の上流で雪渓の左岸沿いを若干歩き、再び左岸の夏道に取りつく。この部分の雪渓は不安定な状態になっておりもう数日で崩れ落ちるので、できるだけ早く左岸の踏み跡に取りつくが、転落しないように注意すること。左岸から入る小沢より尾根上の道となり、小沢を横切って草付きに出る。特に下降時には、この分岐を見過ごすことのないように注意すること。

大日杉コースの状況(5日現在)
地蔵清水は使用できないが、目洗い清水は使用できる。御沢分レから沢沿いに切合小屋に登るコースは、雪渓が切れている部分が多く、上級者以外は危険。種蒔山分レに登るコースは、種蒔山分れ直前に雪渓の横断があり、ピッケルのない場合は滑落の危険がある。手前の小沢から、踏み跡をたどり種蒔山の稜線に出るコースが使える。