登山者情報1,334号

【2010年04月10日/二王子岳/井上邦彦調査】

 夕方から山岳会の総会、その前に喉乾かしに新入会員となる竹田さんと二人で二王子岳を登ることとした。二人ともスパイク長靴、途中で訓練のためアイスアックスを持参した。
 情報第1,331号にあった橋を過ぎ、田んぼが見えた所で沢山の車が止まっていた。ここが終点のようだ。方向転換をして路側に車を止めた。
 06:26歩き始める。田んぼの終わりから杉林に入りショートカットして、再び車道に出るが、車道は乾燥している。
 06:41旧道に入り、大きな杉に囲まれた歴史を感じさせる参道を辿り、06:51二王子神社に着いた。水場で登山者カードに記載し、そのまま登山道に入る。
 夏道沿いに沢身も通って、07:14一合目の標識を通過する。
07:20-7:29大杉の手前で食事休憩とする。ここで今年始めてイワウチワを見た。周囲のマンサクは盛りである。ここまでは結構夏道が出ている。
 07:31大杉を通過する。夏道は神子石を経由する沢筋であるが、大きな岩の上に雪が残っており、所々穴が開いている。みんな平気で歩いているものだと感心する。
 右手の尾根に上がっているトレースがあったので、利用させていただく。トレースはそのまま尾根を詰めているが、私達は左に進み一王子小屋を確認した。
 07:51-58一王子小屋。遠くから見ると一階部分は埋もれているが、近づいてみると一階の入り口から入ることができた。ここで日焼け止めを塗る。この後も天候の良さから何度も塗り返すこととなった。
 08:33-45独標(定高山)で休憩とする。積雪は2.7m程度である。竹田さんに地形図の読み方、コンパス・高度計の使い方を指導する。
 見渡せば新潟・福島県境の峰々が遠望され、眼下には五頭山塊、新潟平野、日本海が広がる。
 9:35-46山頂の小屋と青春の鐘を仰ぎながら食事休憩する。高度計は1,350mを指している。先を行く2名の登山者が見える。
 雨量観測所に着くと、想像以上の景観が飛び込んできた。竹田さんはこの光景に興奮気味である。
 10:02-11:10二王子岳山頂、眼前に展開する飯豊連峰の大パノラマ、目を転ずると朝日連峰の背後に月山までもが見えていた。
 小屋に入ってラーメンを作って、ささやかな昼食タイムを楽しむ。登山者が次々と到着する。テレマークスキーで登ってきたのは、登山道整備でお世話になっているSEIDAさん!さらに下山しようとして外に出たら、遭難対策で面倒をみていただいているTAMAKIさんも登ってきた!
 カッパを着て下山を開始する。最初の斜面でアイスアックスの持ち方や、耐風姿勢、滑落停止の訓練、油コボシでグリセード、さらに滑落停止を何度も繰り返した。
 12:10独標を通過、大杉直前でスキーを担いだ二人が登ってきたので声を掛けたら、この下の穴が危ないので登り直してルートを探しているとのこと。12:37大杉通過する。
 12:57二王子神社を通過して、13:07車道に出ると、山サクラやキブシが咲いていた。13:21車に到着して、今回の山行を終えた。
二王子神社の石鳥居
二王子神社
イワウチワが咲いていた
大杉から沢沿いのルートは薄い所があって危険がいっぱい
一王子小屋に到着
一階の入り口から入れます
独標で一息入れます
素晴らしい展望が広がります
五頭山塊
越後の峰々
写真を撮りまくる竹田さん
さすがに二王子には沢山の足跡がありました
中尾根
潅木に変わってきました
高知山方面
快適に高度を上げていきます
朝日連峰が見えました
油こぼし方面
日本海には粟島も見えました
蒜場山
蒜場山々頂
赤いものは?
二王子小屋です、青春の鐘も見えます
九合目の雨量観測所に着くと絶景が!
山頂に向かいます
二王子岳山頂
杁差岳から大日岳まで一望です
杁差岳と鉾立山
杁差小屋
足ノ松尾根、右端は頼母木小屋
頼母木山
地神山
北股岳から北の主稜
北股岳
二ツ峰
天狗岳と御西小屋
飯豊山と駒形山
大日岳
烏帽子山
朝日連峰南部
朝日連峰北部
以東岳と月山
TAMAKIさんと
SEIDAさんと
小屋を後にする
高知山方面
下るのがもったいないような天候
油コボシでグリセード
滑落停止の練習
マンサク
サクラ (詳細名不明)
キブシ
田んぼまで降りてきました車はこの下に置いてます
二王子岳
胎内スキー場と杁差岳
杁差岳、権内尾根と大熊尾根

終わり