【2010年5月09日/梶川尾根〜石転ビ沢/井上邦彦調査】
あらかじめ「うきわく山旅日記」で湯沢峰近くまで夏道が露出しているとの情報が入手できたので、革の軽登山靴とした。また林道が閉鎖されているので、自転車で天狗平まで入ったが、幾つかのHPに掲載されていた雪崩は既に撤去されていた。門内小屋・梅花皮小屋共に小屋周辺の雪もなくなり、快適に使用ができる(水場は不可、トイレは梅花皮小屋の冬期用のみ可)。稜線の潅木等に海老の尻尾が付着しており、軍手では冷たかった。
04:15大淵橋たもとの駐車場に車を止め、自転車で出発する。ちょうど明るくなり始めたのでライトは要らなかった。天狗平までは結構、登り降りがあるが、変速自転車なのでそのまま行くことができた。
04:39天狗橋たもとの水場で水筒を満たし、04:46-49天狗平ロッジに自転車を止め、歩き出す。湯沢を渡り、04:53梶川尾根に取り付く。イワウチワ・タムシバ・ムシカリ・アヅマシャクナゲが咲く中、ぐんぐんと高度を稼ぐ。
05:23-35ナラノキ曲リで最初の食事とする。ここでカメラの電池を取り替え、ロングスパッツを着用する。ふと見るとマンサクが咲いていた。
05:47いよいよ雪が出てくる。夏道と雪上を交互にあるいて、06:17湯沢峰に到着する。標柱はまだ雪の中だった。
06:50-07滝見場で2回目の食事を取り、クランポンとアイスアックスを取り出す。傾斜と高度感が出てくる。07:57-04夏道で3回目の食事をし、08:20三本カンバを通過する。
08:44梶川峰、この先は雲の中に入る。09:20-26風を避けた場所でクランポンを脱ぎ、カッパ上を着る。
09:39扇ノ地紙は主稜線の標柱のみ露出している。潅木が霧氷で白くなっていた。雪庇の上も歩けるが、夏道を選んで進む。09:46胎内山を通過する。最低鞍部には水が流れ、その上を薄く氷が覆っていた。
09:59-16門内小屋に入り4回目の食事とする。小屋の周囲には雪がない。カッパ下を着る。ギルダ原は夏道を進むが、軍手だけの両手が冷たい。瞬間的に二ッ峰や赤津山方面が見えた。
11:07北股岳山頂、ここから雪上となる。視界があまり効かないので、先端まで行き、笹薮を確認しながら下る。
11:20-12:12梅花皮小屋に到着すると、誰もいないのにシールが3本とスコップがあり、誰かの忘れ物かと思ったが、後ほど石転ビ沢を滑ってきた登山者が二人帰ってきた。管理棟を開け、食事を取る。
グリセードで下ろうと思ったが、午後ということもあってあまり滑らない。下からは登ってくる数人とスライドしたが、みんなスキーを担いでいた。
12:45石転ビノ出合を通過する。ようやく晴れてきた。13:03地竹原は段丘の夏道沿い(雪)に進み、13:09地竹沢から夏道となる。婆マクレは道が荒れていた。
彦右衛門ノ平は雪の上、イタヤカエデ・イワウチワ・ムシカリ・ショウジョウバカマが咲いている。13:20うまい水が露出し始めていた。下ツブテから夏道になり、再び雪上を歩く。
13:38砂防ダム付近にはオオバキスミレ・カタクリが咲いていた。13:46-53下の砂防ダムで6回目の食事を取る。温身平に着くと、車道は堰堤まで除雪されていた。一段と緑が濃くなったブナ林を歩き、14:12湯沢ゲートに到着。
14:16-21天狗平ロッジで自転車を回収し、14:36大淵に到着した。
ナラノキ曲リ、木が枯れてきた |
ダイグラ尾根が見えた |
自転車で来た林道を見下ろす |
湯沢峰 |
ダイグラ尾根とクサイグラ尾根 |
マンサク |
湯沢峰から滝見場を望む |
これから辿るコース |
湯沢峰を振り返る |
ダイグラ尾根上部 |
梅花皮大滝 |
滝見場からの展望 |
石転ビ沢 |
飯豊山 |
梶川峰を目指す |
急斜面で登ってきたコースを見下ろす |
三本カンバ |
降りは要注意だ |
倉手山 |
倉手山々頂は雪に覆われている |
飯豊山荘 |
梶川出合を見下ろす |
梅花皮大滝 |
梶川峰 |
梶川峰からの展望 |
梶川峰を振り返る |
扇ノ地紙 |
霧氷(海老の尻尾)が待っていた |
いきなり寒くなってきた |
ようやく門内小屋に到着 |
外壁に満足! |
小屋の周囲には雪がなく、トイレは閉まっている |
薄っすらと雲が切れた |
すかさず門内岳を振り返る |
門内岳から二王子岳に続く山稜 |
二ッ峰 |
北股岳への登り |
ミヤマキンバイの新芽 |
確かな春の足音 |
しかし周囲は凍てついた世界 |
砂糖菓子のようなハイマツ |
潅木も鹿の角のようだ |
山頂が見えてきた |
北股岳山頂 |