登山者情報1,340号

【2010年05月15日/健康の森・野鳥観察会/吉田岳調査】

 小国山岳会とここ掘れ和ん話ん探検隊の共同企画により、横根健康の森に於いて野鳥観察会を行いました。曇り空のやや寒い中での開催となりましたが、子供を含めて定員通り12名の参加者にお出でいただきました。地域的に見ると、遠くは栃木県宇都宮市から、そして新潟市、山形市から、あとは地元小国町の参加者となりました。講師をお引き受けしていただいたのは、米沢市から日本野鳥の会所属の鳥海先生。鳥に関しては県内で第一人者の方で、いくつかの本もご出版されています。今回は健康の森が県内の推薦探鳥地に指定されるに当たり、井上、齋藤会員が先生をご案内した縁で、先生自らお誘いをいただき実現したものです。
 朝9時に健康の森駐車場に集合して開会式を行い、その中で先生から双眼鏡の使い方や探鳥の仕方、この時期にこの場所でどのような鳥が見られるかなどの指導を受け、いざ出発。すぐにホオジロと出合い、そしてヒガラやツツドリのさえずりが聞こえてきました。先生は連日の低温続きのために鳥が出てきてくれないとおっしゃっていましたが、我々鳥の初心者にとっては実に多くの鳥がいることに驚かされました。結局この日に姿を見かけたり声を聞いたりした鳥の種類は、20種類。ヤマガラ、ヒガラ、コゲラ、アカゲラ、エナガ、ウグイス、ヤブサメ、センダイムシクイ、メジロ、サンショウクイ、キセキレイ、オオルリ、キビタキ、モズ、ホウジロ、カケス、ヒヨドリ、ツツドリ、ハシブトガラス、トビです。
 お昼は町なかや朝日連峰の見下ろせる展望台でのお弁当タイムとなり、そこで先生から鳥に関する講和も聞かせてもらいました。小国町はアカショウビンやヤマセミなど美しい鳥も見られるが、特に猛禽類に関しては県内でも一番観察に適した場所であり、是非多くの人に野鳥観察をしてもらいたいとのことでした。
 予定通り13時に駐車場に戻って閉会式。そこで参加者から一言ずつ感想をいただきました。「鳥ってこんなに居たんだ!」「山での楽しみ方が広がった」。「自然の中で音を気にするきっかけになりそう」。「また違う時期にも来てみたい」など。私も名前しか知らなかった鳥が実際に見たり聞いたりすることができ、非常に楽しく過ごすことができました。また企画担当としましても、反省点を含めて色々と勉強することができました。また健康の森に於いて、自然と親しむプログラムを企画したいと思います。

双眼鏡の使い方を習います
まずは町道沿いに進みました
朴ノ木峠にて
朝日連峰展望台にて
昼食タイム
ミツガシワの花
(クロ)サンショウウオの卵