【2010年05月23日/大日杉〜飯豊山/井上邦彦調査】
今年始めて大日杉から登ってみることにした。ひとりで子持ち峠と九才峠を越えると、自宅から1時間かからずに大日杉小屋に着く。
出発しようと大日沢に架かる橋を渡り始めた時に、後ろから声を掛けられた。振り返ると南陽山の会の方であった。今日は二人で地蔵岳往復とのことである。
06:00再スタートする。広場から杉林に入るとエンゴサクが咲いていた。歩き始めてまもなく、暑いので上着を脱ぐ。僅かに雪を踏んで鎖場を登り切る。
06:19ザンゲ坂からは尾根歩きになる。オオイワカガミ・ムラサキヤシオ・タムシバ・ムシカリ・イワウチワ・イワナシ(終)が咲く中、高度を上げて行く。
06:37長之助清水、標識が付けられている樹は枯れている。分岐から水の音がするので、覗くと水が豊富に流れているのが見えた。
06:47御田杉で若干雪の上を歩く。池は雪に埋もれている。蒸し暑く汗が滝のように流れる。
07:00-07:09左に少し巻いた上で一回目の食事。ここからは所々残雪が出てくる。マンサク・カタクリ・ショウジョウバカマ、イワウチワが群生している。
07:37滝切合を通過する。風が出てきて汗が冷たく感じられる。07:44-49ロングスパッツを着け、上着を着る。
08:03地蔵岳山頂を通過する。三角点のある場所は露出しているが、分岐は標柱の頭が出ている程度だ。
展望を楽しみながらいったん下って登り返す。マンサクが咲き、足の置き場がない程にカタクリが咲いている。登りは殆ど夏道が露出し、風は当らない。
08:26ピークを通過。オオバキスミレが咲いていた。できるだけ夏道を歩くが、登りでない所は雪の上が楽である。08:39-45二回目の食事を取る。
09:21御坪を通過する。09:29-33御沢の登りに備え、三回目の食事とする。09:37御沢分岐から雪渓に入り、源頭はキックステップで登り詰めた。
10:08切合小屋に到着する。正面入口戸の蝶番が壊れており、ブロックで固定されていた。またトイレは4穴のうち1穴が冬期用となっている。
小屋前から雪の上を歩いて、10:36-52草履塚山頂脇の雪上で四回目の食事を取る。そのまま雪を伝って北峰との鞍部から夏道に出た。
大日岳や飯豊山の展望を楽しむが、磐梯山にかかった雲が吾妻連峰にまで覆い被さり始めた。携帯電話で確認した雨が北上しているのかも知れない。
姥権現の脇を通り、御秘所に差し掛かると、コメバツガザクラが花を付けていた!ハクサンイチゲは産毛に包まれた新芽が生えた程度である。
11:25御前坂の標柱を通過し登りに取り掛かると、大日岳方面からガスが襲来してきた。これはガスとの競争になりそうである。
急坂を登り切って、11:44一王子に着くが、ガスのため本山小屋が見えない。風も強くなり始めてきた。
11:50本山小屋に到着したが、先を急いだ。ガスは濃くなり、風もますます強くなり、よろけそうである。三角点に向かう途中、瞬間的に北股岳方面が見えた。
12:00-04飯豊山々頂(三角点・五ノ王子)に到着し、風を避けて息を整えるが、ガスは切れない。この調子で風が強くなれば帰りが心配である。早々に引き返すこととした。
12:14本山小屋の中を確認し休憩なしで先を急ぐ。本山小屋のトイレは3穴中1穴が冬期用である。
12:19一王子を通過するが、この手前にもコメバツガザクラが咲いていた。12:32御前坂の標柱まで下ると、風が収まり視界が効くようになったが、上部は雲の中である。ヒメイチゲが2輪ほど咲いていた。
12:50-58登り返しの途中で五回目の食事を取る。13:11草履塚まで夏道を辿り、ここから雪上へ移ったが、視界がなく足跡も分からないので、右の藪を目当てに降った。
13:24切合小屋を通過し、ストックのまま急斜面を靴滑りで下るが、雪が軟らかくなって思うように滑らない。
13:40御沢分れ、13:45御坪を通過する。空が暗くなり、何時もと逆方向の風に翻弄され、氷粒のようなものが飛んできて頬に当る。
14:00目洗い清水で登山道の融雪水を空になった水筒に汲み、14:03-11六回目の食事を取る。
14:30ピークを通過し、14:36最低鞍部を通過する。風はさらに強さを増してきた。このままでは危険と判断し、14:43地蔵清水でストックをアイスアックス(ピッケル)に替える。
アイスアックスで安全を確保しながら、14:50地蔵岳山頂脇を通過する。15:16登りで休んだ所を通過する。携帯のアンテナは3本。
15:23御田杉は圏外。15:27長之助清水でアンテナ0本であった。15:33-39七回目の食事、これでお握りは完食である。
15:44ザンゲ坂を通過し、15:56大日杉駐車場に到着した。携帯(フォーマ)は高造路集落から可能になった。
大日杉小屋 |
橋を渡り、右折して広場から杉林に入る |
ザンゲ坂の残雪 |
騙シ地蔵を見上げる |
長之助清水 |
三国岳方面 |
剣ヶ峰 |
タムシバ |
鍋越山方面 |
薄っすらと朝日連峰が見えた |
滝切合手前で飯豊山が現れた |
久しぶりの対面だ |
滝切合から地蔵岳を仰ぐ |
滝切合(騙し地蔵)を振り返る |
地蔵岳山頂 |
これから辿る尾根 |
三国小屋遠望 |
剣ヶ峰 |
飯豊山を眺めながら先に進む |
大又沢の様子 |
ダイグラ尾根核心部 |
1,508mピークから地蔵岳を振り返る |
栂峰と吾妻連峰 |
ここから一度下ってまた登る |
枯松山・大境山・倉手山 |
五段山コース |
振り返る |
磐梯山 |
どこまでも飯豊山がついてくる |
種蒔山 |
御坪 |
御坪の先の展望台 |
御沢 |
御沢分れ |
御沢の雪渓を登る |
振り返る |
切合小屋直下にて |