登山者情報1,356号

【2010年06月20日/二王子岳/長谷川芳幸調査】

 朝、雨音で目が覚める。やはり雨かと思っているとやんだようである。4時過ぎに起き出して、準備を始める。車を出すと路面は、乾いている。ただ、川東地区に入ると濡れている箇所も有った。
 5:30登山者駐車場に車2台ほどが止まっている。天候は、曇り空で風も殆ど無く朝から蒸し暑く感じる。
 5:40歩き始める。直ぐにSさん達が良くしたと思われる、木の橋が掛かっている。杉林の中も各所に新しく登山道を雨水が流れないように整備してある。一本杉からは、曇っているが五頭の山並みも見えた。登山道脇のマンサクの葉枯れもいつもながら気になる。一王子小屋手前のぬかるみも切り株が置いてあり歩き易くなっていた。
 6:35〜45一王子小屋。小屋を覗くとリックなどのデポ品が有る。昨晩泊まったようである。一休みして歩き始めると目に入ってくるのは、ウワミズザクラ・タニウツギなどの花達そしてサンカヨウの実などである。さらに、小さな花達も咲き始めている。それらを撮りながら歩いているとペースが落ちる。
 7:15独標。ガスり始める。イワカガミの白花が結構有ったので、撮る。7合目手前の鞍部付近にて短いが残雪に乗る。慣れていないと、そのまま雪の上を歩き雪の沢を登りそうになるが、直ぐに左の夏道に入る。
 8:007合目(油こぼし)。すっかりガスって周りは全く見えない。更に高度を稼ぎ、8合目(お花畑)は、残雪で登山道は、雪の下で水場もまだ雪に埋まったままであった。それから、お花畑の残雪は短い距離であるが慣れないと残雪上を右上に登りそうになるが、そのまま横に歩き、最後は赤リボンの竹の目印に多少下がると夏道である。
 タムシバが咲き、芽吹きの登山道を登ると、登山道左側の三王子の祠は、直したばかりのようで良くなっいた。尾根筋に出るとヒメサユリの蕾は色付き始めており2輪ほど咲いていた。そして、遭難碑近くのミズバショウも咲いていた。
 9合目手前の琵琶池付近の残雪は、初めてでガスっているとうっかり間違いそうになるかもしれないが、短いので注意深く歩く。9合目の雨量計手前で、8人が降ってくる。山に入って今日初めて人である。一王子小屋にデポしていた人達のようである。あいさつをして、更に山頂を目指す。
 8:45〜9:05山頂。ガスッており全く飯豊は見えない。ビデオ・写真を撮り小屋に入って休憩を取る。する事も無いので、珈琲を飲み終えると携帯メール(ガスの為か2回トライしてようやく送れた)を出して9:05下山に掛かる。
 三王子付近で、登ってくる人と初めて出会う。その後は、続々と登ってくる3〜40人とすれ違った。また、飯豊はと聞かれるが、ガスっていたことを話す。9:40油こぼし。登る時よりガスは薄くなっているが、やはりよく見えない。
 10:00独標。独標を過ぎてもガスっている。登る時よりガスが、標高の低い所まで出ているようだ。10:30一王子。一王子を過ぎてもう登ってくる人がいないだろうと思っていると、単独の方2名と会う。
 11:00神社。これから、日帰りで山頂を目指すという男女4名と出会う。天気は、何とか下山まで持った。残雪の量は、例年のこの時期にしては多少多めであった。

二王子神社
杉林の中の直したばかりの登山道
一本杉から一王子方向
神子石
二合目水場
一王子手前登山道
一王子小屋
タニウツギ
ヤブデマリ?
ウワミズザクラ
ズダヤクシュの群落
ホウチャクソウ
四合目
ユキザサ?
ユキザサ?アップ
独標
イワカガミ(白花)
サンカヨウアップ
シラネアオイ
シラネアオイ(白花)
ウコンツギ
チゴユリ
ガクウラジロヨウラク
ショウジョウバカマと登山道残雪
オオバキスミレ
七合目
お花畑(八合目)
三王子
タムシバ
芽吹き
ヒメサユリ
ミズバショウ
琵琶池付近の残雪
イワハゼ
ナナカマドの花
奥の院
ゴゼンタチバナ
山頂小屋
青春の鐘、飯豊は見えず
ミツバオウレン
ツクバネソウ
マンサクの花
ニッコウキスゲの蕾
カタクリ
マンサクの葉枯れ