登山者情報139号

【1993年08月16日/石転ビ沢/武田恒太郎調査】

石転ビノ出合までは全て夏道です。梶川出合は増水時には通行不能になります。石転ビ沢と門内沢合流部分の雪渓が薄くなり渡れなくなりました。合流部分のすぐ上流で門内沢の雪渓を渡ります。石転ビ沢は、合流部上流の雪渓がなくなっています。ここの通過方法は次の2通りあります。
 @石転ビ沢に入ってすぐに飛び石伝いに渡渉して右岸に移り、夏道を通って雪渓に上がります
 Aそのまま石転ビ沢左岸の踏み跡を辿り、雪渓に上がります。雪渓の末端は崩壊中ですので、十分に注意してください。
雪渓に上がって若干進むと、右岸から小沢が入ってきます。この小沢の下流は広範囲にわたって薄くなり、穴が開いていますから十分に注意してください。特に8月14日にはここで雪渓の崩壊に巻き込まれて重傷事故が発生しています。
ホン石転ビ沢の入り口には穴が開きました。近付かないでください。北股沢にはまだ雪渓が続いています。迷い込まないよう注意してください。黒滝と草付きの間の雪渓が悪くなっています。黒滝手前で左岸の夏道に上がりそのまま踏み跡を辿り、左岸から入ってくる小沢の合流部から尾根に上がり夏道を登って小沢を横断し、草付きの夏道に合流します。黒滝で雪渓から左岸に上がる部分は、雪渓の厚さや亀裂の有無に注意してください。また、下山時には、草付きを下りすぎないように注意してください。草付きを登りきったら、小沢を渡り、直上して台地に出、雪渓を登って梅皮花小屋に着きます。
08月5日に石転ビ沢に入谷した佐伯さんが行方不明になっています。手掛かりなど見付けた方は、小国警察署まで連絡をお願いします。