登山者情報143号

花情報
【足ノ松尾根】全体に花は少ない。ブナ林の林床にはギンリョウソウ、水場の源泉にはシラネアオイ・サンカヨウ・ウゴツクバネツツジ・ツバメオモト・オオイワカガミ・ツクバネソウが見られる。水場分岐から上にはヤマツツジ・ムラサキヤシオ・ムシカリ・チゴユリ、森林限界を超えるとムシカリ・マイヅルソウ・オオイワカガミ・ツクバネソウ・ヒメサユリ・ガクウラジロヨウラク・アカモノ・ゴゼンタチバナが咲いている。
【大石山分岐〜杁差岳】ハクサンイチゲはまだ見られるものの殆ど終わり。鉾立峰まではマイヅルソウ・キバナコマノツメ・ミヤマダイコンソウが盛り、ツマトリソウ・イワカガミ・コケモモ・ウズラバハクサンチドリ・ハクサンチドリ・カラマツソウ・ナナカマド・ゴゼンタチバナ・コバイケイソウ・アカモノ・ガクウラジロヨウラク・ヒメサユリ・タニウツギが咲いている。杁差岳まではキバナコノツメ・コケモモ・ハクサンイチゲが多く、イワインチン・チングルマ・ムカゴトラノオ・イワカガミ・ハクサンチドリ・ウズラバハクサンチドリを見ることができる、ミヤマキンバイは既に終わり僅かに咲いている。

コース情報、
【梶川尾根】滝見場までは全て夏道。五郎清水までは殆ど夏道。五郎清水は使用可能。標高1,600mの水場は雪に覆われて使用不可。五郎清水から梶川峰までは雪道と夏道が半々。梶川峰とケルンの間に雪道あり。扇ノ地紙直前にも雪道あり。扇ノ地紙から北股岳の間は全て夏道。北股岳と梅花皮小屋の間は一部雪道。1994年06月18日現在(横山秀一調査)
【石転ビ沢】地竹原から雪渓にはいる。雪渓末端付近の崩壊に注意すること。滝沢・梶川は入口の雪渓がなくなった。門内沢・ホン石転ビ沢・北股沢は雪渓が続いているので迷い込まないよう注意すること。石転ビノ出合の大岩が頭を出した。中ノ島が一部露出し始めた。ホン石転ビ沢出合の下から上は全て落石に充分注意すること。
1994年06月18・19日現在(斎藤喜美雄・横山秀一調査)

【足ノ松尾根〜杁差岳】登山コースは全て夏道。足ノ松尾根1,070mの水場は、まだ登山道まで引水していないので、源泉まで下降することが必要、源泉は使用可能。源泉の分岐の標識が紛らわしいの指摘があるが、登っていって右手が大石山方面、左手が水場である。森林限界から上部は笹が登山道にかぶさり始めている。大石山分岐の標識には依然として「大石山」の標識がある、国土地理院の地図等と異なっているので注意すること。杁差小屋の水場は小屋の前(鉾立峰側)の標識に従って笹藪の道を下降するが、まだ雪に覆われているので雪を溶かして利用すること。途中ですれ違った登山者によると頼母木小屋は引水は利用できないが、千代吉沢側に下った所で融雪水が取れたとのことである。1994年06月19日現在(井上邦彦調査)

【ダイグラ尾根】桧山沢吊り橋は6月14日に踏み板を設置完了。

イベント情報
【胎内口山開き】6月25・26日胎内口から足ノ松尾根を使って山開きが行われます。25日夜は頼母木小屋泊となります。詳しくは黒川村役場商工観光課(電話0254-47-2602)
【長者原口山開き】7月2・3日梶川尾根〜丸森尾根を使って山開きが行われます。2日夜は天狗平ロッジ泊となります。詳しくは小国町役場商工観光課(電話0238-62-2260)
【湯ノ平口山開き】7月2・3日オーインノ逆峰(北股岳登頂)を使って山開きが行われます。2日夜は湯ノ平山荘泊となります。詳しくは新発田市役所商工観光課(電話0254-22-3101)
【実川口山開き】7月2・3日オンベ松尾根(大日岳登頂)を使って山開きが行われます。2日夜は湯ノ島小屋泊となります。詳しくは鹿瀬町役場産業謀(電話0254-92-3330)