登山者情報1,499号

【2011年10月19日/祝瓶山荘〜祝瓶山(一周)/吉田幸男調査】
 19日早朝、山形市在住の山友、K氏と祝瓶山を目指し出発する、コースは、桑住平から東稜を直登し山頂を目指す、下山コースは、二の塔から赤鼻分岐へと辿り赤鼻尾根を桑住平へと降りる、周回コースです。
 長井市から木地山方面へと進む、木地山ダムの近くまで来ると朝霧も取れ一面青空が広がってきた。ダム湖上にピラミッド型の秀麗な祝瓶山が見えている、長井側から登るのは初めてであり、山のカタチを見るのも初めてだ、本当に美しい眺めだ。
 8:30祝瓶山荘の駐車場に車を入れ、身支度を整え桑住平へと向かう。9:06 程なく野川に掛かる吊橋を渡る、道はブナ林の中を進み分岐点を左に取り直登コースへと進む、尾根は次第に急峻になり岩場も有り気の抜けないコースだ、天候と紅葉に恵まれキツイ登りだが、次々と変化するロケーションは目を愉しませてくれる。
 山頂直下は急傾斜の岩場になっており赤点の目印を、手掛りを探しながらの登攀はスリル満点だ、緩い草付を登り越すと山頂へと飛び出す。13:56、360度遮るものの無い展望は、何度見ても飽きる事は無い、遅めの昼食を摂り下山を開始する。
 14:35 小国側の尾根を降り二の塔を右へ折れ赤鼻分岐へと進む。振り返りながら祝瓶山頂から鈴い出尾根への荒々しいロケーションに感動する、日は傾き山頂の影を山肌に落とし始めた頃赤鼻の分岐に到着。16:31 小休憩を取る、ロープや鎖場の連続する赤鼻尾根を急降下する、秋の日は短かく右に見える山頂はすでに“黒祝瓶山”と化している。16:41 麓の森に降りた時はすでに夕日は無く、夕闇に追い立てられるように先を急いだが、クワスミ沢を渡渉する頃は、暗闇の世界となった。18:35 懐中電灯の僅かな光だけが頼りである。転倒や、道迷いは無く、何とか無事に駐車場まで辿り着いたが、周りの見えない山歩きは危険が付まとう事を体感し、今回は、反省点を残した山歩きでした。
木地山ダム湖より祝瓶山を望む
祝瓶山荘
山荘付近から見る祝瓶山
野川に掛かる吊橋
林間より見える祝瓶山
ユキツバキの群生地を行く
麓から見上げる
東稜直登方向に進む
東稜尾根に取り付く
尾根の紅葉
御影森山の稜線を望む
紅葉と山頂
岩稜を乗り越える
樹木の丈が低くなってきた
ナナカマドの鮮やかな紅葉
朝日連峰主稜が見えてきた
西に延びる支稜
山頂はまだ高い
大朝日岳が見えてきた
ヌルミ沢源頭部の岩壁
山頂は見えているが・・・
岩場を登る、辿ってきた尾根を見おろす
市、町、境界尾根、長井市(左)小国町(右)
山頂直下の岩場、赤点がルートを示す
山頂への草付
山頂到着です
山頂で到福のひと時
下山開始、二の塔から赤鼻の分岐を目指す
これから辿る尾根、鈴い出の尾根の影が延びてきた
鈴い出の岩尾根
影祝瓶山
赤鼻の分岐
黒い祝瓶山に別れを告げる