登山者情報1,505号

【2011年11月23日/俎倉山/井上邦彦調査】
 近年はこの時期になると、普段登っていない山の実踏調査を行うのが通例となっている。蒜場山や焼峰山を考えたが、降雪が多いので調査にならないと判断し、標高の低い俎倉山に登ることとした。
 07:20自宅発、赤谷の三叉路のすぐ先、08:34(66.0km)景勝清水で水を汲み、08:41-51(70.7km)駐車場に到着した。
 08:52林道を歩きだすとすぐ左側に大きな看板があり、登山届箱がある。記載して歩道に入る。琴沢の左岸、杉林の林縁に水路と並んで歩道が続いている。08:59水路から外れ、琴沢との標高差が次第に狭まる。道の脇に雪が出て来た。トラロープが出てまもなく、09:04琴沢に降りると、対岸に標識が見えた。飛び石伝いに渡渉すると、凹の形をした鉄筋の足場が埋め込まれている。さらに何箇所か岩場を横切るが、道はそれなりに整備されている。
 09:09小沢を渡渉し、天然杉の急な尾根に取り付く。09:11ひと登りすると平坦な登りになる。足元にはオオイワカガミの葉が多い。キノコ採りの先行者を追い越すと、登山道は雪に覆われて来た。登山道沿いに子猿や獣達の足跡がある。09:32小沢を渡り、広い雑木林となる。雪は益々深くなり、固い所と柔らかい所が混じっている。湿っている登山道には雪がなく、長靴なので、こういう時は湿地が楽である。
 09:41小沢を渡って左岸に移る。09:45小沢の畔に幕営適地があり、すぐ下に菱形の標識がある。菱形の標識は古く、例外なく文字が読めない。上に小さく「俎倉山→」の標識。雪があると運動量が多くなる。
 09:47大きな岩の上に遭難慰霊碑があった。この辺りがお京平であろう、GPSのポイントを落とす。すぐ先で道の分岐になっているが、杉に付けられた標識に従って左折する。地図を確認すると、このあたりから登りになる筈である。09:57道を失い、登りやすい右の尾根に10m程登ってしまい、地図を確認して引き返す。
 10:06尾根を登っている途中に菱形の標識があり、ここからトラバースが始まる。足元を見ると、岸壁である。トラバースが酷くなってきたので、雪のない沢に下って、20mほど沢を直登すると沢の分岐テープが付けられていたので尾根に上がる。10:31町境に出ると、兎の足跡があり、膝下のラッセルとなった。
 10:36俎倉山山頂に到着。しばし快晴の展望を楽しむ。眺望の良い天狗の庭まで足を伸ばそうとも思ったが、ピッケルが欲しくなりそうなので、食事を取り、10:47下山を開始した。
 登って来る単独登山者2名とスライドし、11:10遭難慰霊碑に到着。後は遊びながら降り、12:10駐車場に着いた。
今回のコース 青旗は琴沢渡渉点と慰霊碑
赤谷の三叉路を過ぎてすぐの所にある清水
左が駐車場、右の林道を登って行く
林道の標識
林道を進むとすぐに登山口があった
このエリアの天然杉は素晴らしい
登山者名簿に記載して登る
琴沢左岸の水路沿いに進む
橋が設置されていた
ここで水路と分れる
琴沢を渡渉し右岸に移る
雪が出てきた
小沢を渡る
広くなっている
道が分り難くなってきた
ブナの実の殻が落ちていた
湿地は雪がなく快適
小沢を渡る
すぐ先に幕営適地がある
標識に従って進む
岩の上に慰霊碑があった
遭難慰霊碑
道が二つに分かれる、標識に従い左に進む
尾根を登ると、この標識からトラバースが始まる
足元は急峻な崖
尾根に取り付いて振り返る 登山道は左岸、面倒なので沢を詰めた
高度を上げる
町境尾根より高くなり、明るくなってきた
頂上は近いと思うのだが
一歩一歩進む
振り返ると、馬ノ髪山が眼下に
町境に出た
兎の足跡が沢山あった
遠くの山まで見える
遠望
蒜場山
膝下のラッセルになった
兎の案内で登る
山頂に到着
山頂の標柱
飯豊連峰が見えた
飯豊連峰
蒜場山
展望が利く天狗の庭に行くにはピッケルが必要なようだ
北股岳と烏帽子岳
下山を開始する
天然杉を見上げる
琴沢渡渉上部のヘツリ
鎖が食い込んでいる
琴沢左岸の歩道