登山者情報1,514号

【2012年01月08日/二王子岳/長谷川芳幸調査】
【概要】
天候、雪・曇り、上部ガス・地吹雪 メンバー、Nさん、他3名+長谷川(スノーシュー4名、カンジキ1名)
【記録】
 7時少し前に、南俣の駐車スペースに着くと関東ナンバーの車が一台駐まっていた。直ぐに、Nさんなどの車が到着する。7:05準備を終えて、昨日のトレースの残る林道をツボ足で歩き始める。ややぬかるので、橋の手前でスノーシューを着ける。時々、雪が舞うが今のところは曇り基調の天気である。8:00神社。積雪130cm。炊事場にテントが一張り。駐車スペースにあった関東ナンバーの方は、ここで泊ったようである。
 8:05トレースの有る登山道を歩き始める。スノーシューを着けているので幾らも沈まない。8:40一本杉。五頭方向は、全く見えない。冬ルートの右側尾根に取り付く。霧氷が綺麗である。トレースが有るので、快調に高度を稼ぐ。9:15一王子上コブ(三合目付近)。遠くや山頂方向は見えないが、振り返ると新発田市街地が見えている。
 9:50独標(五合目)。積雪330cm。元旦より80cmほど増えている。昨日のトレースは、ここで終わっていた。それに、天気も先程より悪くなり、山頂方向・新発田市街地方向とも見えない。休憩を取る。天気は、あまり良くないが進む事にして歩き始める。ラッセルを交替しながら進む。六合目を過ぎると、スノーシューの沈み方が少なくなってきた。
 10:45油こぼし(七合目)。油こぼしの急登は、適当に新雪が有るので、さほど滑らずに登れた。油こぼしの上に出ると風が強くなりガスで更に視界が利かなくなる。しかし、雪面が堅くなり、スノーシューは沈まなくなる。Nさんの指示などでルートを決め、ルート旗を挿しながら進む。
 お花畑を過ぎ、三王子付近で、先頭の私がルートミスをしてやや右へ登りすぎてしまう。そんなんで、三王子のポールが見つからない。GPSの表示方向へ進むと、三王子から高知山へ降る斜面に入ってしまう。注意しながらGPSで位置をよく確認しながら進むと三王子ポールに着いた。
 あとは、琵琶池ポールまでは、同じ角度なのでホワイトアウトで感覚が狂って曲がらないように注意しながら進む。琵琶池ポールから角度を変え九合目(雨量計)を目指して進む。途中、まつげが凍って白くなっているのをメンバーの一人が、みんなのまつげが白くて可愛いと、厳しい天候の中でも言う余裕?が有る人もいた。九合目から山頂方向へ角度を変え山頂小屋を目指して進む。僅かな距離であるが、ホワイトアウトだとよく山頂小屋を通り越したりするミスをする。
 11:55GPSの表示を注意しながら進むと、山頂小屋に着く。山頂小屋の入口を掘り出してから、山頂へ向かい青春の鐘の写真を撮ってから中に入り、休憩を取る。小屋が雪に覆われているので、中は静かで氷点下3度と外に比べるとやや暖かく感じる。お湯を沸かして、温かい食べ物を取る。少し遅れて、Oさんがスキーで登ってきた。休憩を終えて、小屋の戸を閉める為に戸の付近の雪を取り除いてから閉める。
 12:50下山開始。相変わらず地吹雪とガスのホワイトアウト状態で、ルート旗が微かに見えるだけである。登りのトレースは消えており、ルート旗を頼りに下山をする。油こぼし付近で単独のスキーヤーが登ってきた。声を掛けてこちらは、そのまま降る。六合目付近まで来ると、ガスも晴れ始め視界も利くようになり下界も見え始めた。13:50独標(五合目)。休憩を取る。14:50神社。15:30南俣。
林道入口
参拝道入口
二王子神社
炊事場に宿泊者
一本杉から一王子方向
三合目付近の霧氷
三合目上コブから四合目方向
四合目
五合目(独標)
六合目下付近
九合目雨量計
山頂小屋
青春の鐘
戸を閉める為の雪かき
下山中(ルート旗以外見えず)
六合目付近を下山中
六合目付近山頂方向振り返る
五合目(独標)から六合目方向
四合目急登下で振り返る