登山者情報1,532号

【2012年04月01日/胎内の山/長谷川芳幸調査】

【ルート・メンバー等】
 ガッコ沢右岸尾根〜牟礼分岐〜一本松〜小川の頭〜一本松〜ブナ平橋〜林道 天気、曇り・雪 メンバー、Nさん他3名+長谷川(コースタイムに休憩時間を含む)
【概要】
 7時頃に胎内第二発電所に着く。車道は、その奥まで除雪をされているが冬季閉鎖中進入禁止の看板がある。少し早く出たつもりだったが、既にNさん達は到着しており、準備を始めていた。
 7:15薄日もさす曇り空の中、発電所から少し戻り、ガッコ沢右岸の尾根に取り付くのだが、除雪の壁が高かったので低い場所を探す。7:20除雪の壁の低い部分から登りつく。その為、少し壁の上を歩いてから尾根に取り付く。尾根は、藪の出始めている部分もある。少し登ると、雪に乗るがさほど沈まない上、傾斜がきついのと藪がまたあると悪いので、そのままカンジキをつけずに登る。8:15小一時間ほど登ると、ウダイカンバ?の木が左側に見えてくる。高度計は480mを示している。あと、一頑張りで牟礼山分岐に辿り着く。尾根には、カモシカがかじった枝なども見られる。
 8:45牟礼分岐。先頭のNさんが分岐を通り越して、牟礼に向かい少し進む。しかし、雪が丁度降り始める。天候の悪化が予想される予報だったので、牟礼の山頂には寄らずに先を急ぐ事にする。分岐から一本松に向かい降り始める。今年は、雪が多いので以前来たときより藪が雪に隠れており藪は、さほど気にならない。雪もいつしか止み、また薄日も射してきた。風が当たらないときは、暖かく感じる。前方には、目指す一本松。右側には、ガッコ沢左岸尾根と胎内のスキー場が見えている。時々、落とし穴に落ちる人もいるが、カンジキがどうしてもいるほど沈まないのでつけていない。幾つもアップダウンを繰り返して一本松への最後の登りに掛かる。先頭が、ステップを切ってくれているので後続は楽である。標高が高くなってくると霧氷がブナについている。それに、新雪も多少増えてきた。
 10:35一本松(オカツラ)。『「山の遊学道・山遊亀著」より、山頂のピークは二つに分かれ、地形図に標高点815mの記載のある方が一本松で、そのすぐ南隣にあるピークをオカツラ、もしくはオカズラと呼んでいた。(「飯豊連峰大地図」)カツラ(桂)の別称がオカズラ(「新潟県樹木図鑑」なので、ここにカツラの樹があったのかも知れない。』
 ブナの合間から白い二王子岳や杁差岳を眺めたりしながら一休みする。時間も早いし、もう少し天気も持ちそうなので黒手ノ峰を目指す事にする。まずは、小川ノ頭を目指してブナ林の尾根を先頭で降り始める。登りに掛かる手前から、先頭をHさんに代わってもらう。さすがに、Hさんはカモシカの様にグイグイとみんなを引っ張っていく。小川ノ頭に大きな雪の固まり。
 11:25直登は無理なのでまいて、小川ノ頭のほんの少し、黒手の峰寄りの尾根に出る。尾根が細く雪庇も張り出しており、これ以上進むのは危険だと判断して、今日はここまでと引き返す事にする。やや雲が多いながらも杁差も見えている。写真を撮り戻り始める。登るとき、降りが怖そうと言った斜面も丁度いい具合に靴が沈み楽に降る。あとは、一本松に向かっての登りである。天候も悪化し始め、風も出て雪も舞い始めた。一本松に着く頃には、吹雪になってきた。
 12:00一本松。風も強く天気も悪いので、山頂で休憩する事をやめ、風の弱い所で休憩する事にして下山を開始する。天気も悪いし、ガッコ沢左岸尾根を降り途中からブナ平橋に出るルートに変更。(天気が良い場合や林道が除雪されていない場合は、ガッコ沢左岸尾根を第二発電所まで降る予定だった。)12:30〜13:00ガッコ沢左岸尾根・ブナ平橋分岐の少し手前の鞍部付近の杉林の中が雪や風も比較的弱そうなので、そこで休憩を取る事にする。持ち寄ったご馳走を頂きながら休憩を取る。暫く休むと、寒くなってきたし上、雪も強くなってきたので休憩を終えて下山を開始する。杉林からルートに向かい斜面をへつり、それからやせた岩場を多少登る。ガッコ沢左岸尾根上の476m地点一つ手前のピークからブナ平橋へ降る尾根へ入るのだが、先頭が飛ばして歩くので少し行きすぎた。
 13:20少し戻り、ブナ平橋へ降る尾根に入る。雪のつきが悪く、多少苦労しながら尾根を降る。尾根末端付近まで行ってしまい。最後は、沢のデブリを渡り。旧道に出る。旧道から舗装された林道に出ようとすると除雪の壁。降りやすいところ探して、そこから橋のたもとに降りる。13:55ブナ平橋。約2.5km林道を散策しながら?歩く。普段年は、車道脇のフキノトウ採りだが、今年は雪の壁。14:35第二発電所。

今回のコース
除雪の壁の低い所を登りガッコ沢右岸尾根に取り付く
壁の低い所を登ったので尾根に向かい壁の上を歩く
尾根の登り
尾根は藪も出始めている
振り返って第二発電所
胎内スキー場風倉ゲレンデ方向
尾根途中にあるウダイカンバ?
カモシカに樹皮を食べられた枝
前方に牟礼山が見えてきた
牟礼分岐から一本松に向かう尾根
牟礼山
一本松を望む
雪が舞い一本松がよく見なくなる
熊の痕跡
一本松に向かいブナ林を登る
ブナの梢の合間から二王子岳
間もなく一本松、ブナの霧氷の花が迎えてくれる
一本松頂上
一本松から二王子岳
一本松から杁差岳
一本松付近から大境山方向
小川の頭に向かい一本松を降り始める
尾根脇の斜面は雪が落ち始めている
振り返って一本松
黒手の峰
ブナが美しい
小川の頭・雪で直登出来ない
小川の頭からの眺め
小川の頭から戻る途中・一本松方向を
一本松からブナ平橋に向けて降る(ガッコ左岸尾根)
ガッコ左岸尾根から別れブナ平橋に向けて降る
胎内側が見え始める
沢のデブリを渡る
振り返って沢の様子
ブナ平橋
除雪された車道・雪の壁が高い
雪の壁の低い箇所で車道へ
第二ダム向けて車道を歩く
朝は駐まっていなかった除雪車(第二発電所脇)
第二発電所ダム湖の様子

おわり