登山者情報1,539号

【2012年04月28-30日/小屋集落〜烏帽子山〜栂峰〜飯森山〜大塚山〜谷地平〜地蔵山〜川入/清水洋樹調査】
 昨年の白布〜飯森県境の旅に続き今年も県境の旅にリョウちゃんと私の2人で行ってきました。天候にも恵まれ最高の山旅でした。(リョウちゃんの写真も使用させていただきました。)
【一日目】
 朝六時に川入に車をデポする為リョウちゃんと待ち合わせ、すると山岳会の竹爺とバーボン、岳友のLTQとアキちゃんが準備をしていた。これから二泊三日で本山を目指すようだ。みんなに見送られ飯豊町の小屋集落に向かう。
 除雪終了地点から8時出発、道路を少し戻り橋を渡る。川沿いに進み枝沢をスノーブリッジを利用して渡り尾根に取り付いた。残雪は豊富で藪は少ないが気温が高いので雪がゆるみ歩きにくい。これがジャブのように後から効いてくる。高度が上がると後方に朝日連峰が見えてきた。右手には飯豊連峰も見えてきた。11時烏帽子山到着、大休止する。ここまでは順調だ。水は、1リットル持参したが、とても足りない雪をかじったり、融かしたりして水分補給する。次の目標、栂峰に向け出発。ここからは藪が出ている箇所が多く、しかも低木と蔓のミックスで非常に歩きずらい。ここでかなり体力が消耗した。
 最後の急登を上がると稜線に出た。山頂は近いが手前で大休止して15時栂峰到着。ここから飯森方面を見ると昨年の雪庇の乗り越え箇所が崩壊してて悪そうだ。高度は下がるが一旦大桧沢に降り沢を詰めることにする。沢床を歩きながら上部を見上げるとブナ林と青空が素晴らしい。左の尾根に上がり最後の急斜面を登り17時飯森山山頂へ神社が出ていたので参拝しテン場へ向かった17時30分着。
【二日目】
 今日も快晴。7時テン場出発、昨日の日焼けで首が痛い。飯森山からの稜線は、残雪豊富でほとんど藪が出ていなかった。しかし、昨日の疲れと大小のアップダウンがあり、なかなか苦労する。途中昼寝などしてのんびり歩く。段々飯豊連峰が近くなってくる。大塚山手前のピークに向かう尾根は悪そうなので右のブナ林の急斜面を登った。あとひと登りして13時大塚山山頂へ。山頂からは360度大展望!!ここで大休止し宿泊予定地の谷地平へ向かう。
 ここからは、高度を徐々に下げていくが、また大小のアップダウンがあり、なかなか厳しい。ようやく16時赤崩山到着。下方に谷地平が見える。16時20分テン場に着き荷物を降ろし水を汲んでいると対岸に黄色い花が見える。行ってみると水芭蕉と立金花が咲いていた。しばし花見をしてから、せせらぎを聞きながらゆっくり反省会をして就寝した。
【3日目】
 谷地平7時出発。天気は曇り、しばらく林道を歩き月夜岳に向う尾根に取り付く。途中に熊の足跡があり川入切合の標柱には爪跡があった。一服し五段山に向かう高度差300メートルの登りだ、まだ9時過ぎだが腹が減ってきた9時40分五段山到着、大休止する。目の前には、飯豊山がドーンと見える。本日は、地蔵山付近か三国小屋泊予定だが川入の民宿泊案も浮上した。地蔵の山頂で検討することにして出発。
 ここから牛ヶ岩山〜地蔵山と徐々に高度を上げていく。広い稜線と飯豊山を眺めながら歩く。11時45分地蔵山到着。剣ヶ峰を見ると例年より残雪が多いようだ。二人登山者が見える。まもなく民宿に電話すると宿泊できるとの返事、下山することに決定する。横峰を過ぎると登山道上と思われるところに2〜3か所ブナの倒木があり、毎年処理に携わっているリョウちゃんは、大変な作業になると心配していた。あとは一気に下山し14時10分川入到着。高見台のご主人に挨拶し車の回収に向かう。
 飯豊の湯は、まだ温泉が復旧しておらず、熱塩加納の温泉施設で入浴し小屋集落の車を回収し川入に戻った。翌朝、川入から入山した方の遭難騒ぎがあり警察や報道関係が集まってきたが無事所在が確認されたようだ。ほっとして川入を後にした。
小屋から出発
尾根に取り付く
快適な尾根
残雪豊富です
朝日連峰
歩いてきた尾根
烏帽子より栂峰
烏帽子より飯豊連峰
藪が出てきました
手ごわい藪
振り返る
栂峰より飯豊連峰
飯森山
大桧沢に下る
青空とブナ
川床のブナ
栂峰を振り返る
磐梯山
テン場より鉢伏山
テン場より飯豊山
県境稜線
藪がなく助かる
近くなってきた
素晴らしいブナ林が続く
振り返る
アップダウンも続く
大塚山山頂
飯森方面
飯豊山をバックに
飯豊山
さて出発
谷地平が見えてきた
赤崩山より谷地平
ミズバショウとリュウキンカ
谷地平を後にする
月夜岳を経て五段山へ
川入切合
五段山より飯森方面
五段山より飯豊山
牛ヶ岩
熊棚
剣ヶ峰
飯豊山
七森と三国
下十五里
イワウチワ
御沢
キャンプ場
ザゼンソウ
フクジュソウ
倒木
また倒木
カタクリ
キクザキイチリンソウ
川入 高見台

おわり