登山者情報1,549号

【2012年06月02-03日/梶川尾根〜梅花皮小屋〜丸森尾根/木内茂雄調査】
【メンバー】 ODD,AQL
【タイム】 
(6/2)飯豊山荘5:46〜6:25ナラの木曲がり〜7:36湯沢峰〜8:29滝見場〜10:53梶川峰11:05〜11:21ケルン〜12:01扇ノ地紙〜12:09胎内山〜12:29門内小屋〜13:56北股岳〜14:22梅花皮小屋
(6/3)梅花皮小屋9:47〜1018北股岳10:26〜11:26門内小屋〜11:54扇ノ地紙〜12:27地神山〜12:42地神北峰12:58〜13:19丸森峰〜14:24夫婦清水〜15:51飯豊山荘
【記 録】
(6/2)
 天気は快晴で、小玉川では田圃に地神山辺りが鮮やかに、そして、逆さに映っている。今年は雪が多く、梅花皮荘から先は通行止めになっている。そのため、スキーヤーが数人歩いている。そして、その大雪で、飯豊山荘の旧館は雪害で軒が折れている。
 梶川尾根を登るが、例年の如く花々が咲いている。これ等は見慣れた花なので、写真参照とする。湯沢峰の下りで直ぐに残雪を下る様になる。傾斜がきつく最初の雪なので、慎重に下り、そして、雪の登りとなる。更に雪の上を進むと、滝見場に着くが周囲は雪で埋まっている。この辺りから三本樺を見上げると、雪の急斜面でこれを登るのかと考えてしまう。先は長いと思い直し、登っていくが、よく注意していかないと、五郎清水を見逃してしまう。完全に雪の下で、溶けるまで2週間はかかるのだろうか?
 更に急斜面を登り、三本樺手前位で一度土踏んで歩く。そして、トット場辺りで、雪の斜面となる。ODDは終始アイゼン無し、だが私は神経を使うのが嫌なので、此の上まで、付けて登る。そして、梶川峰少し手前で一時、夏道となる。此の後、傾斜のキツイ箇所は無いのでアイゼンをザックの背に結びつける。梶川峰から暫く歩くと又雪の上となり、扇ノ地紙直前まで雪である。稜線に出ると夏道となり、新潟県側の斜面は雪が少ない。
 稜線歩きは幾らか足取り軽く?門内小屋に着く。トイレの雪囲いが少し外れているくらいで雪害は無さそうだ。休まず門内岳を登り、下り始めると門内沢をスキーを担いで登って来た、西川山岳会の人達数人に会う。間もなく別れ、北股岳に向かう。大した登りでは無いが、ダッシュは効かず息が切れない様にして、ヤットコさで山頂に着く。梅花小屋がよく見えるが、雪の急斜面で、私はアイゼンを付けて降りる。しかし。全般的に雪が腐っているので、踵で慎重に下れば問題は無い。三分の二くらい下ると夏道となり、間もなく小屋に着く。
(6/3)
 朝のうちは晴れていたが、梅花皮小屋を出る頃は上空に少し雲が出てきている。扇ノ地紙までは昨日と同じで変りは無い。地神山手前ではシラネアオイの白も見つける。そして、地神北峰から下り始めると直ぐに雪の急斜面となる。今は、見通しが効いて、丸森峰の夏道が見えるので、迷わないが、霧の時は迷い易いので、詳しく記すと、下り斜面の左側に有る笹藪に沿う様に下って行くと、その笹藪が左に大きく切れ込んでいき、その方向は急斜面になる。此の時に左に行かず、気持ち右側を真っ直ぐ下ると、笹薮にぶつかる。此処で笹薮に沿って左右を探すと夏道を見つけられる。そして、後は夏道である。やがて、此の時期のお目当てのツバメオモトの街道となる。
 それから、又残雪と夏道のミックスを下って行くと何となく、夫婦清水らしい地形に出るが大量の雪に埋まっている。解けるまで20日位かかるだろうか?やがて、完全に夏道になるが延々と下る道に飽き、そして、疲れが蓄積され、雨が降ってくるはで嫌気がさす。それでも文句を言わずに何とか飯豊山荘に降り立つ。
快晴の飯豊山を望む
途中地神山を望む
飯豊山荘は雪害
湯沢のゲート出発
飯豊山荘を見下ろす
例年の如くヒメシャガ
ヒメシャガ群生
ナラの木曲がり
イワウチワ
ムラサキヤシオ
湯沢峰にて右から北股岳、石転び沢、梅花皮岳
湯沢峰の下りは豊富な雪
湯沢峰下りで北股岳と梅花皮を眺めながら
湯沢峰を振り返る
カタクリ
途中にてODD
途中にてAQL
三本樺辺りを見上げる
滝見場は雪の下
ショウジョウバカマ
キクザキイチゲ
ノウゴウイチゴ
イワウチワ
エチゴキジムシロ
カタクリ
梶川峰にて扇ノ地紙を望む
梶川峰にて北股岳と梅花皮岳を望む
ミネザクラ
バイカオウレン
イワナシ満開
ミヤマキンバイ

つづく ⇒