奥おおえ柳川温泉と古寺登山道で登山道保全修復技術講習会が行われた。今回の趣旨は粗朶工法の特徴を粗朶を用いた登山道修復方法の可能性を探ることである。
講師の粗朶職人、大橋さん |
同じく潟jュージェックの川端さん |
皆、真剣に聞き入る |
古寺鉱泉の裏で実技講習 |
排水路を掘る |
幅は40cm |
深さ30cm |
説明する大橋さん |
最初に笹や細い木を並べる |
下から重ねて行く |
枝の先は下流側 |
だんだんと太い枝にして行く |
最後は歩きやすいように太い枝を敷く |
これで完成 なお掘った土で下流側に土手を作る |
段差が大きいので、階段を作る。基本的には杭の半分以上埋まるように打つ と安定する。もっといえば3分の2というのがあるが、そこまでやると大変なの で、半分以上埋めれば良い。そうすれば100kg以上の人が歩いても大丈夫 だ。 |
しっかりと杭を打ち込む |
長さを測って切った枝をはめ込む |
さらに枝を入れる |
最後に土で整形し完成 |
歩き心地は最高 |
ここは上流から掘れているのでかなりの水が入ってきている可能性がある。 これ以上は流さないようにするために、この水を受けて向うに流すようにする のが目的である。途中が少しへこんでいたので長くなってしまったが、向う の確実に流せる所まで掘って、その中に粗朶を入れた。掘った深さは基本的 には30cm×幅が40cm位。一番下になるべく細い枝とか笹とか、細い物を入 れて、上に行くほど大きい枝を使うようにしている。一番上はやはり人が歩き そうな所は安定性のあるような木を最後に置いて仕上げた。ここは2回目に 作った所なので、皆は最初から下流に土を置いて土手を作っており、効率的 な作業になっている。 |
流す方向を決めたら、穴を掘る |
掘った土は下流側に置く |
粗朶を敷いて行く |
徐々に太い枝を使う |
最後は歩けるように太い枝 |
ここは木の枝が沢山入って湿地のようになっていた。それを撤去し幅1mで深 さ50cmまで穴を掘っている。その中に敷き粗朶といって水の流れる方向に一 層、粗朶を敷きつめている。その上に二層目の敷き粗朶を、今度は直角にな るように敷いている。さらにその上に三層目の敷き粗朶を水が流れる方向に 向けて敷いて、その上に太い木を安定するように並べて、路面の最終的な整 形をしている。一番上に1本横にある木、これがあるから上から流れてくる水 が通り越してストンと落ちるので、下に水が入って行きやすいように考えられ ている構造になっている。掘った時に出てきた石や木を使って階段を作る。こ の階段の下も木が埋まっている。これで今後沈まなくなる。前は木だけだった ので、沈んで行った。 |
これまで水の流れを塞ぐように置かれていた枝を掘る |
長年の苦労が偲ばれるほどに出て来る |
どんどん掘り進む |
石は後で使うので上げて置く |
粗朶を敷いて行く |
これで歩きやすくなったかな |
次は階段を作ります |
大橋さんの足元に枝が1本横にあります これが大事です |
今回やったのは、沢筋の所まで長く出してからやるのが新しいやり方だ。そう することで常に落ちた所が低くなっているので、水が流れて行く。今ちょうど水 が流れている状態だ。 |
階段ができた所で感触を確かめます |
登山者が下って来ました 皆足元に注目です |
満足 |
本日の参加者で記念撮影 |