登山者情報160号

【梅花皮小屋】

外壁と床の補修工事が9月19日から9月末日まで行われます。期間中小屋の使用はできますが、何かとご不便をおかけしますので注意下さい。(1994.09.06小国町商工観光課)

【石転ビ沢】

石転ビノ出合には雪がありません。合流点のすぐ下流を飛び石伝いに渡るか、またはいったん門内沢を渡渉してさらに石転ビ沢を飛び石伝いに渡ります。その後は石転ビ沢の左岸の踏み跡を辿ります。雪渓は崩壊が激しく近づけません。右岸から比較的大きな小沢が入る地点から雪渓に上がりますが、所々に穴が開いたり薄くなっており充分な注意が必要です。ホン石転ビ沢の対岸の小沢の手前で左岸に上がり、小沢を過ぎてから再び雪渓に上がります。この付近の雪渓も傷みが激しく充分な注意が必要です。雪渓の状態を見てまた左岸に移りガレ場をへつりますが、踏み跡もなく足場は大変不安定ですし、岩場をへつる所ではしっかりとしたルート選択の技術が要求されます。
北股沢を越えて、黒滝から上は全く雪がありません。全般的に雪渓の雪は大変堅くなっており、慣れている人でもルート選択に神経をすり減らします。初心者の入沢は自殺行為です。花はオタカラコウ・モミジカラマツ・ダイモンジソウを見かけました。稜線ではイワインチンの他には殆ど花らしい花はありませんでした。稜線の水は、梅花皮小屋は大丈夫です。登山者に聞いたところ、本山小屋(一ノ王子)はチョロ、頼母木小屋に引いてある水もチョロですが、共に使用できたとのことです。1994年09月10〜11日(高橋弘之・木内茂雄調査)