登山者情報1,607号

【2012年11月15日/岩井沢遭難/井上邦彦調査】
 ひとりで昼食を摂っているといると、電話が鳴り「朝日連峰で遭難、消防が出動したが山岳救助隊も出動させる」とのこと。道具を詰め込んで12:35車を走らせた。徳網から先は路面にも雪が積っている。針生平に着くと、林道終点にテントが張られ現地本部が設けられていた。朝日班のメンバーが集まって来た。先発隊は遭難者と接触したとのこと、メンバーが応援に行くことになった。私も駐車場に戻りザックを担いで後を追いかける。積雪があるので皆の足跡を辿る。岩井沢に降り沢をそ上すると、遭難者を担架に乗せて下って来た。途中で交替をして担架を搬送する。最後の大石橋は担架では無理なので、橋の手前から川に降り、荒川本流を渡渉する。水深は膝の前後、渡り終えて遭難者を救急車に乗せると、長靴に水が入り、まるでロボットのような歩き方になっていた。14:50帰途についた。翌朝の新聞によると、左すね骨折の疑いとのことであった。
沢を詰めていくと
担架を担いで、皆が降りてきた
この沢は、ここだけが平坦
足場を確認しながら
ゆっくりと進む
肩ベルトの調節ができなかった
先行してルートを探る
荒川本流の渡渉を終えて
無事に救急車に収容
帰途 針生平にて
もう冬かな〜
山の神が静かに見守っていました
徳網集落から仰ぐ徳網山

おわり