登山者情報1,627号

【2013年02月14日/西俣ノ峰/井上邦彦調査】

 天気予報に晴れマークが出たので山行を計画したが、予報は次第に悪くなっていく。それでもメンバーが揃った。05:00役場集合。町内は新雪なく曇りなのに、登山口に向かう途中から車道に雪が出始めた。
 05:49降雪の中、ライトを点けて川入荘を出発する。奥川入で竹爺と井上はスノーシュー、LFDとハイジはカンジキを履いた。先ずはスノーシュー組が先導するが、膝まで潜る。尾根に取り付いてからは急登となる。岩場で井上はカンジキに履き替えた。所々に亀裂があり、手こずる。
 7:18-25大曲りからは雪が締まってくるが、雪が重く感じる。08:08十文字の池を通過し、08:23休憩を取る。皆シャリバテが始まり、思い思いに食事を取りながら歩く。09:57西俣ノ峰山頂を通過する。残念ながら杁差岳は山頂付近が雲に覆われている。風が出てくるが雪はクラストしている。
 10:20突然、先頭を歩いていた私が亀裂に落ちた。後続に声をかけるが、上からLFDが「竹爺とハイジも落ちた」と教えてくれる。二人を呼ぶが声はない。ザックとスノーシューを外していると竹爺の声がした。ハイジは逆さまになって落ちたようで、竹爺が助けているとのこと。やがて二人の笑顔が見えたので、5mテープをLFDに放り投げ、ザックを引き上げて貰う。誰も怪我をしなかったので、亀裂を掘って風よけを作り昼食とした。
 下山途中、西俣ノ峰下で弱層テストを行った。新田式ハンドテストは手首と肘の間で破断、コンプレッションの変形(鋸不使用)では手首5回で破断、取り除いてさらに叩くと肩1回で破断した。大曲りから下は沢山の雪玉が大きくなって落ちていったが、観察をすると、弱層テストで確認した表層雪が付着していた。
 14:20車に戻り、梅花皮荘で入浴し帰宅した。

今回のコース
雪がちらつく中、出発
尾根に取り付く
岩場
振り向くと倉手山
ヤセ尾根をどんどん登る
所々に落とし穴が隠れている
大曲り手前のトラバース
大曲りからは雪が締まってくる
交替でラッセル
十文字の池
さらに登る
倉手山が眼下となる
竹爺のラッセル
三匹穴が見えてきた
枯松峰
県境に出る
幾層にもなった雪庇、違和感が・・・
西俣ノ峰山頂
竹爺は休憩を取らず、さらに進む
私は展望を楽しむ
LFDも登ってきた
この先は穏やかな起伏が続く
風紋とブナ林
何か見つけたようですが?
まだ現役の竹爺に仕事の電話が掛かってくる

つづく →