登山者情報1,632号

【2013年03月07日/倉手山/井上邦彦調査】
 本来は8日に西俣尾根を予定していたが、天候が悪そうなので1日前にずらした。7日は若山君が8時30分まで勤務なので、足を伸ばせる範囲として倉手山を選んだ。本来は大淵から林道を進むのだが、雪崩の巣になっているので梅花皮荘裏の吊り橋を渡った。この橋は雪下ろしのため手すりの所々が外してあり通常は通行止めになっている(通行止めの看板は雪のため見えなかった)。さらに橋を渡りきった林道は雪崩で急斜面になっており、滑ったら玉川にダイビングすることになる。上を見上げるとアバランチシュートの雪が膨らみ亀裂が生じており、何時落下するか判断ができない状態である。足元がおぼつかない所に雪崩が落ちてきたら避ける事はできない。ピッケルを手に、ツボ足で危険地帯を一気に通過した。
 安全な所まで行ってカンジキを履く。所々、昨日落ちたような雪崩があった。先日と同じ尾根に取り付く。この尾根は登り一本なのでぐんぐんと高度が稼げる。カンジキでちょうど良く足場ができる硬さである。自宅を出る時は雲海に包まれていたので青空を期待していたのだが、空気がもやっておりスッキリしない。
 前回戻った雪原から尾根を巻くように登り詰めると、素晴らしい飯豊連峰が待っていた。登山道コースでは味わえない素敵なコースを進み、山頂に到着。若干風邪が出てきたので、ブロックを積みラーメンを作る。
 まったりと時を過ごし、登山道コースを下山する。雪庇が嫌らしく割れ段差が付いている。最低鞍部から分岐を巻いてトラバースし、尾根に出る。最後は登山道から外れてショートカットし林道に出る。川倉のトラバースを一人づつ慎重に素早く通過し、車に戻った。
【タイム】
09:30梅花皮荘駐車場発→10:04-09登山口→10:45-55休憩→12:05-56山頂→14:30林道→14:55駐車場
今回のコース

前回の記録(第1,616号)

前々回の記録(第1,069号)
正面右手からの雪崩が危ない
稜線を仰ぐ
本日最大の危険箇所
倉手山登山口から
西俣尾根取り付きの尾根
樹々が雪崩を抑えている
カンジキを履くがラッセルは殆ど無い
西俣尾根を見ながら
西俣ノ峰
登山道コースの雪崩箇所
ブナ林となる
枯松峰と大境山
790mの雪原
樹木の根開きは下側が大きい
この尾根は登りだけである
一汗をかく
左斜めに登る
杁差岳
尾根に上がると素晴らしい光景が広がった
主稜線
杁差岳
飯豊山
迫力満点の飯豊
西俣尾根の雪庇が崩壊している
山頂が近くなってきた
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倉手山々頂

つづく →