登山者情報1,676号

【2013年07月12日/祝瓶山荘〜大玉山:道刈/井上邦彦調査】

 山さんグループが今年も朝日連峰で道刈りをする。彼等は「草刈り」と言っているが、登山道では草ではなく、前回刈ってから伸びてきた樹木や笹竹を処理するのだから、私は「道刈り」のほうがしっくりと来る。以前は長井の方々が担当していた赤鼻分岐から大玉山までの間が小国管轄となった。2011年にここをWKBと一緒に処理したが、今年は祝瓶山荘をベースに山さんグループが登るとのことである。本来は13日に彼等と一緒に作業をしようと思ったのだが、天気予報をみて、前日に多少処理しておくことにした。
 07:12祝瓶山荘前の駐車場に車を止め歩き出す。長いブッシュ(草刈機)を持参しているのでゆっくりと進む。雨が降ってきたのでカッパの下だけをはく。07:56クワスミ沢を渡渉すると、07:58すぐに直登コースの分岐標識がある。地形図の直登コースは誤っているので注意が必要である。08:08アカハナ沢を渡渉して尾根に取り付く。今回は危なくないよう足場をしっかりさせて道刈りをするためスパイク地下足袋を履いてきたが、ここで少し濡らしてしまう。どうせ何時かは濡れるのだが、できれば登り切るまで濡らしたくない。08:40-52休憩を取る。固定ロープや鎖が下がっている急登を登りきり、09:13赤鼻の分岐に到着する。09:24水場に到着する。以前は標識があり、水場までの道があったのだが、いつの間にか何もなくなってしまった。
 09:58ピーク(1,319m)、ここからブッシュのエンジンを掛けて刈り始める。途中何度か休み、携帯電話にかかって来た登山の問い合わせや山小屋の予約に対応する。大玉山まで刈り払う。付近にはニッコウキスゲ・ヒメサユリ・コバイケイソウ・アカモノ・ハクサンチドリ・ウラジロヨウラクなどが咲いていた。ブッシュは回転の関係で右側よりも左側の方がよく切れる。東側を切りながら下り、14:10ピークに戻って終了とする。14:44水場を通過し、14:53-15:03分岐で休憩、携帯電話のアンテナは3本立つが送信できなかった。ここから下は圏外になる。
 15:36アカハナ沢、15:43直当コース分岐。16:03ヌルマタ沢の標識、杉林がでてきて昔の車道となる。16:18吊橋に蛇が休んでいた。16:26駐車場着、今晩祝瓶山荘に泊まる方宛のメモを置いて今回の山行を終えた。
16:40発-18:10自宅 往復111.4km

今回のコース
電話ボックスではなく、登山届記載所です
建物が4軒あるが、右端が祝瓶山荘
クワスミ沢を渡渉
直当コースの分岐
アカハナ沢を渡渉
赤鼻の分岐に到着
登山道に笹や灌木が侵入している
ここから刈り始める
生態系保護地域保存地区の標識
アカモノ
コバイケイソウ
刈払しながら戻って来ました
祝瓶山が見え始めました
水場への分岐
水場に行く道は塞がっている
祝瓶山 山頂部は雲に覆われている
木地山ダムを見下ろす
赤鼻分岐を振り返る
ブナ林に風が吹き、木の葉がざわめいた
直登コース分岐
祝瓶山
ミズバショウのある湿原
ヌルマタ沢の標識
昔はここまで車道があったのだろう
本流を渡る吊橋
足元を見ると一匹の蛇が
首の黄色いマフラーが印象的だ
ヤマガカシの幼蛇だろう
橋を渡り終え
無事に戻りました

おわり