登山者情報170号

【朝日連峰平岩山】
蛇引清水は使用できるが、下の分岐から清水へ向かうトラバースの部分が崩壊しており、危ない。水場使用しないのなら、分岐からまっすぐ尾根沿いの旧道を通るのがよい。平岩山の水場は雪に埋まっており使用でない。平岩山のお花畑はミヤマキンバイがまもなく綻びる程度。針生平から大朝日小屋での間の登山道にはは雪はない。大朝日岳直前で吹雪となる。1995年05月27〜28日(高橋弘之他調査)

【石転ビ沢】
国道113号線沿いはタニウツギが満開となっている。飯豊山荘が27日からオープンした。ダイグラ尾根取り付きの吊橋はまだ通れない。天狗平から上の砂防ダムまでの間はタムシバ・ウワズミザクラ・カタバミ・ムラサキヤシオが咲いている。砂防ダム手前にも若干雪がある。砂防ダムから先は、オオバキスミレが咲く。部分的に雪の上を歩くが苦にならない。下ツブテ石の水場の雪が悪く、上の踏み跡を辿るので注意する。彦衛門の平ではニリンソウ・キクザキイチリンソウ・エンゴサク・カタクリ・エンレイソウが咲いている。上ツブテ石から雪渓が続くが付近は穴が開いている。ばばまくれ(通称)から雪渓を歩けるが、一般的には地竹原から雪渓を歩けば問題はない。地竹原と石転ビノ出合の間の雪渓は安定している。梶川出合のすぐ上の左岸の水場は使用できる。石転ビノ出合から上部は例年になく雪渓が荒れていない。とはいうものの落石はあるので充分な注意が必要。滝沢・梶川・門内沢・ホン石転び沢・北股沢はいずれも雪が多く、誤って入る可能性が高 い。北股沢出合の緩斜面だけがやや雪面が荒れている。梅花皮小屋は通年、清掃協力費として1人1500円が必要。1995年05月28日(井上邦彦調査)