登山者情報1,791号

【2014年06月07-08日/日本山岳協会指導員総会兼研修会/井上邦彦調査】
 今年の研修会は堤信夫さんによるSAB(スタンディング・アックス・ビレイ)の最新技術であった。堤氏によると、これで当分は変わることがないだろうということであった。
佐藤副会長
瀧本指導委員長
【以下はSAB研修会の様子です】
2回踏み固めてしっかりしたプラトーを作る。
プラトーの上で靴幅分を開けてピッケルを刺す。
爪先方向とピックが同じ方向になる。
スリングは靴幅より少し長くし、カラビナが2枚掛けられるようにする。
講習用に自作したピッケル
両足をピッケルより山側に置くと
ロープの力でしゃがんでしまう
まあ反対の足でロープを踏んでしまう方法もないわけではないけど・・・
そこで片方の足を谷側に置くのが良い
両足の角度は45度、ロープの動き分として5cm位後ろになる
止まったら、ハーネスのループに固定する
両手でロープを引きながら、胸を張りしゃがむ
プルージックを作る 
止まりにくい時はロープを曲げると止まる
先ほどハーネスに固定したロープを外す
プルージックにストップ・ノットを作る
カラビナにムンター・ヒッチ作る
ムンター・ヒッチから固定する
カラビナを絡ませて止める方法もある
けれどもこの方法は抜ける危険性もある
海外ではロープを縫製したスリングが発売されている
これから普及するかもしれない

おわり