登山者情報1,922号

【2015年10月03日〜05日/石転ビ沢〜ダイグラ尾根/井上邦彦調査】
 今回は保全作業の結果を確認するためのコドラート調査を行うため、入山した。湯沢ゲートでS夫妻と合流し、MNNと4人で石転ビ沢を登る。06:31林道終点発、07:01-10うまい水、07:40-50梶川出合を通過し、08:20-35石転ビノ出合に到着した。
 出合には全く雪がなく、門内沢と石転ビ沢を飛び石伝いに渡渉し、右岸の踏み跡を辿って河原に出る。しばらく登って雪渓に上がる。09:30-39ホン石転ビ沢対岸の枝沢で休むが、相変わらず足場が良くない。10:20-32北股沢出合の清水で休むが、ザックから転がり落ちたビール3缶に穴が開き吹き出す。
 黒滝を巻く時に先頭の私が手を掛けた頭くらいの石が動き、下の3人を直撃した。幸い一人がストックに唇を触れて口の中を切った程度で済んだが、あわやの事態であった。10:53中ノ島(草付き)に出て、11:25梅花皮小屋に到着した。石転ビ沢の状況は近年覚えがないほどに安定していた。
 2日目は一気にダイグラ尾根を下るというS夫妻を送り出し、小屋を掃除して06:44ガスの中を出発した。07:24烏帽子岳通過し、風のない所で5分ほど休む。08:15-18御手洗ノ池、08:50天狗ノ庭に到着。登山道から外れて保全作業地に入り、コドラートの撮影と持参した土嚢とヤシ繊維で補修を行い、10:41御西小屋に向かう。御西小屋手前でコドラートの撮影を行い、小屋に荷物を置いて、デポしてある土嚢と椰子繊維を担いで12:43玄山道に向けて出発する。
 玄山道分岐でもコドラート撮影と補修を行い、帰途草月平のコドラートを撮影して、小屋に戻る。なお水場から小屋までは6分30秒であった。
 3日目は、06:20発、霜柱を観察しながら、07:34飯豊山々頂通過し、08:20-33休憩。09:00宝珠山の岩場を通過し10:00-14休憩。11:00-10休場の峰。11:59長坂清水を確認する。標柱を設置していた所が崩れたので、巨ナラの根本に立てかけられていた。登山道から水場まで1分20秒、水は出ていた。13:22に桧山沢到着した。
石転ビ沢
ダイグラ尾根の間違いやすい場所
長坂清水
今春に崩れた箇所
梶川出合
赤滝のへつり
石転ビノ出合が見えた
石転ビノ出合
石転ビ沢
門内沢に向かう
始めに門内沢を渡る
次に石転ビ沢を渡る
右岸の踏み跡を辿る
正面の草原と川原を進んで雪渓になる
ノウゴウイチゴは植生保全に使えそうだ
薄い所があるので注意が必要だ
右岸から雪渓によじ登る
雪渓を進む
ホン石転ビ沢対岸の小沢に上がる 薄いのでポイントが難しい
慎重に移動する
休憩を終えて左岸から雪渓に上がる
ホン石転ビ沢
上部も今の時期と思えないほど安定している
アイゼンを装着して登る
まもなく北股沢
北股沢出合の清水で休む
黒滝直前で雪渓は終わり

つづく→玄山道分岐まで

つづく→霜柱

つづく→ダイグラ尾根