登山者情報1,952号

【2016年04月27日/大渕橋〜梅花皮小屋/吉田岳調査】
 HP表紙で告知されている通り、大渕橋から飯豊山荘までの町道は6月一杯原則通行禁止になっておりますが、今回は小国町から管理委託を受けている梅花皮小屋の維持管理という業務の一環として通行してきたことを記しておきます。
 大渕橋を6時に出発。今回は日帰りピストン登山のため、時間短縮するため自転車と山スキーを利用した。まず自転車で温身平まで漕いでいく。ザックを背負っての自転車は結構きつい。そこまでは路面に雪は残ってはいなかった。落石の跡はあったが、雪崩は起きていないようだ。7時、自転車を置いて徒歩で歩き出す。
 ダムを過ぎてからは夏道と雪道を交互に歩く。薄い残雪と斜めに埋まったやぶで歩きにくい。「うまい水」は雪がすっかり消えていて給水可能。地竹ヶ原より雪渓に出る。ここからスキー歩行となった。雪渓が続いていて、梅花皮大滝への取付きになる滝沢の出合の滝は既に出ていて、大滝へは渡行不可。例年より1ヵ月半近く雪解けが早いことになる。ここより先は安定した雪渓となった。
 9時半、石転ビ沢の出合着。出合の大石が出ている。これも例年より1ヶ月ほど雪解けが早い感じである。ホン石転ビ沢の手前の小さい沢(ひど)から全層雪崩跡が出ていた。それ以外は比較的雪面がきれいな感じであった。気温が高いせいか雨が降っていなかったせいか、雪面が柔らかい。北股沢の出合を過ぎて斜度が増し、いよいよスキー歩行が困難になり坪足となった。しかし、おそらく昨日誰かが歩いたであろうトレースが残っていて、それを使わせてもらった。
 12時、梅花皮小屋着。一服をつけてから小屋の状況確認。小屋周辺は雪がほとんど残っていない。水場は水がばんばん来ていて利用可能。トイレは非水洗の1基のみ。後は特に問題は無いようだった。きれいに使っていただき、感謝です。
 昼食を食べ、少し掃除をして、13時半スキーで下山開始。少し雪が重いためかはたまた自分の体が重いためか、300mも滑ると足が疲れ息が上がる。それでも独り占めの空間でかなり快適な滑降を楽しんだ。地竹ヶ原からはまたスキーを背負って歩き、温身平からは自転車をかっ飛ばして、16時に大渕橋にたどり着いた。
温身平からの眺め
昨年崩壊のあった所は安定していた
うまい水
地竹ヶ原
滝沢出合
石転ビ沢の出合
出合上部から石転ビ沢
デブリ跡
本石転び出合上部から
北股岳
来た道を振り返る
梅花皮小屋までもう少し
梅花皮小屋着
水場の様子
北股岳
梶川峰方面
梅花皮岳
大日岳

おわり