登山者情報1,955号

【2016年05月02〜03日/川入御沢〜飯豊本山/加賀谷亮調査】
 
 今年のGWは天候が周期的に変わり晴天が続かなかったが、比較的好天が来たい出来た2日間で飯豊本山に行ってきました。残雪は例年に較べ大幅に少なく、ブナの開葉も上十五里近くまで進展していました。(例年だと下十五里まで達するかどうか)
 今回は夏道と雪の落ちた剣ヶ峰の岩稜を重登山靴で歩くのも難儀なので、地下足袋と登山靴を併用しました。4/30から入山された方が下山されてきて会話したところ、切合までで撤退、5/1は暴風+アラレ+みぞれ+吹雪+水雪+ヒョウ+雷の地獄絵図だったとの事でした。
 以下に概要・状況を列記します。
・ 上十五里まではほぼ残雪無し。ここまで地下足袋、ここで登山靴に履き替える。
・ 上十五里からは次第に残雪が増え、笹平手前からはほぼ雪上歩行となる。
・ 往路では笹平標柱は確認できなかったが、下山時は頭が露出していた。
・ 剣ヶ峰について:三国直下、護摩壇の北東側面以外はほぼ雪は落ちている。再び地下足袋にて。
・ 三国から七ツ森にかけての駒返し(鎖梯子場)は下部の梯子は露出、上部鎖はまだ出ていなかった。
・ 種蒔山辺りから新雪が目につき始める。
・ 種蒔山への最後の急登の雪壁は例年より傾斜は穏やかだが雪が消えるのはまだまだ先。
・ 切合〜草履塚間:例年通りほぼ残雪上で、上部は一部で急斜面。
・ 草履塚〜飯豊本山小屋:ほぼ全て夏道露出。
・ 飯豊本山小屋〜本山山頂:一部残雪上を歩くが概ね夏道露出。
・ 本山小屋のトイレを除雪して掘り出したが、蝶番が変形して扉が施錠できないので、必ずノックして使用の事。
御沢付近の清々しいブナ林
中十五里
上十五里で登山靴にチェンジ
地蔵山より剣が峰
三国より七森方面
グズグズに崩れた雪庇を縫って進む
七森の標柱(この時期の露出は始めて見た)
種蒔山への登り(直下は急斜面)
種蒔より本山方面
切合小屋と草履塚
草履塚から本山と一王子
御秘所の岩稜
寒気に掴まって凍死したカケス
瑠璃羽が美しい
本山小屋
夕照の大日岳
夕照の本山と北股岳方面
夕照の杁差方面
本山の奥に沈む夕日
朝日浴びる大日岳
宝珠山が影を映す
宝珠山と朝日連峰方面
朝日浴びる北股〜杁差方面
本山より一王子方面
清々しい主稜線
主稜南面の大雪面
草履塚より大日岳
剣が峰で日光浴中のシマヘビ
剣が峰にてオウレン
剣が峰下部にて
中十五里付近にて
御沢キャンプ場はカメムシパラダイス

おわり