登山者情報1,989号

【2016年09月02日/石転ビ沢/井上邦彦調査】
 そろそろ石転ビ沢の通行が可能ではないかと考え、状況確認に行ってきた。石転ビノ出合までの登山道は刈り払いがされておらず、朝露でズボンはびっしょりと濡れたが、それ以上に足元が見えないので転落しないように神経を使った。足先で慎重に歩いたつもりだが、それでも帰路には草に足を取られて脛を打ってしまった。
 門内沢と石転ビ沢の渡渉は問題がない。石転ビ沢右岸の踏み跡を進んだが、ここは背の高い草が密生してどこが踏み跡なのか迷うほどであった。さらに踏み跡の上にクマが寝転がった跡があった。
 川原を進んだが、ここは問題ない。途中に熊糞を見つけたが、時間が経過しているので調査はしないで通過した。右岸の枝沢合流点で休息を取り、さらに進むと左岸に雪渓の名残が長城のように連なる箇所となる。右岸は岸壁になっている。長城の一部が崩壊前夜の状況である。ルート的にはその真下を通過する必要がある。もし崩壊したら重大事故になることは間違いない。ここは無理をせずに引き返すことにした。
 全体として、登って登れないことはないようだが、まだリスクは十二分にある。石転ビ沢に入渓するのであれば、万一のことを考えてヒトココの携帯をお薦めする。
【タイム】
 05:58車道終点→06:20うまい水→06:31近大慰霊碑→06:46~54梶川出合→07:22門内沢を渡る→07:47~08:01右岸の枝沢で休憩→08:13~24ここから戻る→08:50出合→09:16梶川出合→09:32近大慰霊碑→09:46~55うまい水→10:15車道終点
今回のコース
梶川出合
これでも登山道
門内沢
赤滝
石転ビノ出合
石転ビ沢
門内沢
門内沢を渡る
熊の寝床
石転ビ沢を登る
長城のような雪渓
登るにつれて歩きにくくなる
熊の糞
長城に到着
一部が崩壊寸前になっている
右が崩壊箇所 崩れたら沢まで直撃する ここから戻る
振り返る
帰りは沢沿いに下った
雪渓の様子
北股沢出合付近

おわり