登山者情報2,035号

【2017年02月18〜19日/西俣尾根/渡部政信調査】
 久々にガチの冬山にお誘いを受け、即受諾。初心者含め6名が名乗りを上げた。天気予報は…荒れ模様。まぁ厳冬季の雰囲気をとの思いもあった。 一応リーダーの重役に指名いただいたが、大半は言い出しっぺのLTQがこなしてくれた。有難い。
 そして当日、思ったより荒れてなく、積雪も少ない。順調に尾根に取り付き西俣の峰付近では青空も顔を出す。眼下には旧小玉川小中学校も見える。ここから先は左に張り出した雪庇に気を付けながら高度を稼ぐ。旗竿の間隔、テープの付け方等やはり実践じゃないと解らないところがいくつもあり、なかなか楽しい。
 オオドミ付近で今宵の宿泊の準備をする。穏やかな夕方、テントの中で明日に向けて鋭気を養うが、徐々に風が強くなってくる。テントのバタつきと雪の重さで目が覚める。
 朝食を食べ準備していよいよ頼母木山を目指す。出発時は風速10b前後だったが、しばらくすると20b弱の地吹雪。飯豊にしてはまだまだ。結局、目的の頼母木山まではたどり着かなかったが厳冬季の感じはつかめてもらったと思う。
 テントを撤収し、下山開始。しかしここから試練が待っていた。夜の雪が思いの外深く重く進まない。下りでも場所によっては腰までのラッセル。やっとこさ西俣の峰まで戻るとまたもや青空のお出迎え。ここからも時間の経過、標高を下げるに従い雪が重く足とペースが上がらない。
 杉林を抜けると、昨日にはなかったデブリの跡がルートを塞いでいた。
 色々な経験ができた終わってみれば楽しい厳冬季でした。
尾根に取り付く
痩せ尾根
青空が顔を出す
小玉川方面
見事にはまりました
急斜面のラッセル
登りきれず、巻きました
今宵の幕営地
風よけがありがたい
翌朝は一転して地吹雪
でも風速は10m前後
至る所に落とし穴
地吹雪の中を進みます
この人、登りでも落ちました
悲しくてゴーグルから涙が溢れます
落ちた所は足が宙に浮いてました
倉手山
重い雪に足が取られます
行く時はなかったデブリ跡

おわり