登山者情報209号

【朝日連峰:五味沢口〜角楢小屋/1996年04月13日吉田岳調査】

早朝に出発するつもりでいたが、雪のため自宅でとりあえず天気をうかがう。しかし明日は天気が良くなるだろうと言う予想と、どうしても行きたいという気持ちからam11時頃自宅を出発した。
 車は雪のため徳網の部落の終わりまでしか行けなかった。大石橋は少し怖いが、渡ることができた。しかし白布橋と角楢橋は全く使えない状態になっており、仕方なく渡渉。もちろん足はびしょ濡れである。雪はかなり重くシールがくっつく感じで、予想以上に体力を使ってしまった。テント場に着くのは遅くなってしまったが、これは沢の水を汲みたかったのと、今日の内に角楢の渡渉を終えておきたかったためである。角楢小屋は屋根が見えるだけで、すっぽりと雪に埋もれていたが、その少し上の所は風もなく雪崩の心配もなく、平らないい天場になっていた。
 14日、朝目覚めて外を見ると雪降りになっていた。悔しいが大朝日行きを断念。またシェラフに戻り眠り込んだ。9時頃雪は止んだが、視界はあまり良くない。朝御飯を食べ帰路についた。また二度目の渡渉を行ったが、雪が軽かったのと昨日来た道ということで、早めに徳網に着いた。シールは大石橋を越えたあたりで外した。
 面白そうなコースであり、大朝日岳は魅力的であるが、あの渡渉を考えると再挑戦はちょっと考えてしまう。ちなみに帰ってから足を見てみると、水膨れ(凍傷)になっていた。針生平では貂と出会った。兎の足跡はあたり一面にあり、羚羊の足跡もあった。
徳網12:10→針生平13:50→角楢小屋18:0014日:角楢小屋10:10→白布橋11:10→針生平12:40→徳網13:50