登山者情報2,116号

【2018年05月21日 石転ビ沢〜大石山〜西俣尾根/井上邦彦調査】
 06:14倉手山登山口の駐車場に車を置いて歩き始めるフジ・トチ・ホウ・キブシ・タニウツギが咲いている。
06:56湯沢ゲートの登山届所に登山計画書を投函する。湯沢ゲートは施錠されている。5月8日に倒れていた梶川尾根登山口の標柱が直されていた。今年始めての泊まり参考、それほど重くないはずだが、ちょっとした坂でも登りを感じる。07:15温身平十字路。
 07:26砂防ダムから歩道になる。ここまで雪はない。ここから梶川出合までの間、登山道を妨げる支障木が切断されていた。8日におかしいと思った倒木の部分は、やはり昨秋ボーリングのため設置したモノレールのための切り開き道が登山道と並行しており、若干分かりにくくなっていた。うまい水手前の沢は雪で覆われており、降り口の状態が悪く大きく高巻く。ピッケルを使用。
 08:03-15うまい水で休憩し、食事、スパッツを履く。ブユがうるさくハッカ油を使う。オオバキスミレ・エンレイソウ・エゾエンゴサク・キクザキイチリンソウが咲いている。残雪がいやらしい小沢もあるが問題はない。P002彦衛門の平(看板)を通過。08:31、P003近大慰霊碑通過。
 08:47梶川出合下で雪渓に上がる。雪渓を右岸に渡り、梶川出合のすぐ上で左岸に移った。大岩周辺は雪渓の中央が崩壊しており、左岸も嫌らしい。水場に上がってトラバースして通行したが、右岸沿いでも行けたかもしれない。
 09:24-33石転ビノ出合で食事。10:21-45本石転ビノ出合で食事、メール送信、アイゼンを装着する。11:35北股沢出合、安全な場所がないので歩きながら食事をする。奇声を上げてスキーで滑降して行った登山者がいた。おそらく梶川出合に登山靴をデポしていた方だろう。
 12:36梅花皮小屋着。水は出ていたが、水源地へ行くとホースが1本外れていたので直す。バルブの操作をして水洗トイレの開放を試みたが、小屋まで引水ができなかった。小屋を掃除し、空輸に備えて管理棟にあるトイレットペーパーなど管理用品の在庫確認を行う。

22日
 04:49梅花皮小屋発。05:04アイゼンを装着して05:18-28北股岳山頂。ギルダ原にミヤマキンバイが数輪綻び始めていた。06:11-17門内小屋、トイレは1穴のみ開放されていた。06:36扇ノ地紙は稜線の道だけが露出していた。06:41-54食事とメール
 07:13地神山々頂。山頂手前にはコメバツガザクラが咲いていた。07:22地神北峰から下り始めるとミネザクラが咲いていた。ハクサンイチゲとミヤマキンバイが綻び始めていた。07:41頼母木山々頂を通過、07:44-52分岐に不要な荷物をデポする。ミツバオウレン・ショウジョウバカマ・イワナシが咲いている。08:03頼母木小屋を通過する。目当てのハクサンイチゲは5分から6分咲きといったところだろうか。08:41-09:05大石山、食事、メールをして戻ることにする。
 09:37-45頼母木小屋、食事。10:00-08分岐、デポ回収し食事。広い残雪の中、細い沢筋を下り、Pいつもの雪渓の切れ目から歩道に上がる。10:34三匹穴。なおP清水標識の水場は埋もれている。イワウチワ・ショウジョウバカマ・ツバメオモト・カタバミが咲いている。降るにつれてムラサキヤシオ・ムシカリも咲いている。P013でカタクリとギフチョウ。11:00オオドミ通過、タムシバ・たけしまらん・マルバマンサクが咲いている。
 このコースは管理者不在であり、ルートを間違いやすい。特にオオドミから上部は分かりにくく、残雪の状況によってもコースが変わる。11:18枯松峰通過、11:20-37大雪原で食事。12:05雨量観測基台、周囲は完全に緑に覆われ、自分が何処にいるのか分かりにくくなった。小鳥が「ピートス、ピートス、ピー」と賑やかである。オオイワカガミが咲いている。
 12:10西俣ノ峰を通過する。12:33-50十文字の池が露出、食事。倒木処理。13:18大曲りを通過する。ウゴツクバネウツギ・ヤマツツジ・ナナカマドが咲いている。13:35登山口に降り立ち、14:14倉手山登山口に戻った。
画像

石転ビ沢

梅花皮小屋〜頼母木小屋

頼母木小屋〜大石山〜枯松峰

西俣尾根