登山者情報220号

【道路/小国町役場建設課】

国民宿舎飯豊梅花皮荘天狗平(飯豊山荘天狗平ロッジ)間の道路は、除雪整備が完了したので5月31日午後から一般車両も通行可能となります。

【道路/黒川村役場観光課】

胎内ヒュッテまでの除雪が完了しました。現在は防災ダムゲートから先は交通止めにしていますが、6月早々に全線開通となります。門内小屋・頼母木小屋の常駐は07月19日から08月25日頃を予定しています。

【小白布川〜地蔵山/1996年05月27日二瓶幸意調査】
10:00会社発、一の木温泉(05月13日から営業再開毎週火曜日休み09時〜20時営業入浴料300円)で二風呂一寝し、近くの雑貨屋で昼食を買い求め車を走らせた。昨年8月の集中豪雨の傷も癒され、道路や河川の復旧工事も終えていた。川入集落が近くなると両側からの沢水の音が懐かしく聞こえてくる。もちろん雪崩による雪量は多い。更に驚いたことに廃校になっている川入分校の屋根下にも、雪を見ることができた。さらに小白布川に進む。分校から1.2Km程に古い鉄筋コンクリートの橋が折れ曲がり通行できないが、道路工事のための橋があるためさらに奥まで通行可能だ。さらに1.2Km進む。ここで工事最終地点。これから林道数Kmあるのだが、約1mの積雪。パッキングをして12:11歩き始める。林道を確認できない。五枚沢コースの稜線を目指して進む。途中で動物の気配を感じる。小動物でないことは確かだ。目線は前におきながら耳は音先を追っている。杉林を抜けると案内版が見えてきた。駐車場まで珍しいスイッチバックの道路を直進し、12:54ポイント着。足慣らしは充分だ。一息して周りを見ると日当りの良さそうな所に、ふきのとうが芽吹き始めている。13:00アイゼンを着用し、登り始め る。見渡せば小白布尾根は、所々ルート確認はできるが、安全性は薄い。沢を登り詰めた方が懸命だ。コースは下南沢を選択。足場は不安定。中腹くらいから兎の糞を見ることができた。長坂の稜線が間近になると、クレバスも見られ、ルートフンティングの重要さを痛感する。薮漕ぎ数十m、アイゼンを外すことも忘れてポイントを目指す。14:30横峰直下200m程の長坂ルート着。少々水分を補給し歩き始める。とてもいい気分だ。尾根には残雪が案内をしているかのように変化が見える。風の道は、谷間へと消える。15:00地蔵山山頂着。パンをかじりながら腰を降ろす。8倍の双眼鏡を取り出し、周りを見渡す。遠くの山は、残念ながら確認できない。剣ケ峰は、殆どルートは確認されるが全てではないので充分注意が必要だ。御前坂も雪渓は見えない。手前の草履塚は残雪に覆われている。山形側にはかなり大きい雪渓がある。トラバースして姥権現のルートも考えられるが、タイムより安全を優先して欲しい。険しい山系程雪割れが激しく雪解けが見えるが、穏やかな峰は2m程あり、足場は安定しているがスプーンカット状ではない。もちろん水はない。15:15アイゼンを外して下山を始める。コースは 上南沢。両手に枝木をストック替わりに滑りながら中腹まで下山。斜度がきつくなる。再度アイゼンを着ける。三点付も幾度か行う。落石も見られる。また沢のトラバースにも細心の注意が必要だ。16:15駐車場着、アイゼンを外し林道を降る。16:40スタート地点着。靴滑りに体力を使い果たした。ある程度の足前があればスキーが便利だ。クレバスで見つけたショウジョウバカマが印象的だった。