登山者情報228号

【飯豊連峰:石転ビ沢/1996年06月19日武田恒太郎藤田栄一調査】

倒木除去等の登山道整備作業に行ってきた。彦衛門ノ平に登る手前(新道入口)の登山道に雪が一箇所残っているだけで、他は地竹原まで全て夏道となる。彦衛門ノ平から見ると上の方には雪が沢山残っているが問題はない。地竹原はまだ夏道が出ていない、ここから雪渓の上を歩くが、雪渓に取り付く付近の雪が薄いので注意すること。滝沢出合の左岸寄りの雪渓がくぼみ始めたが右岸寄りを進めば問題はない。今回はここから戻ったが、その上の雪渓の雪量は大変に多い。

【その他/新潟日報】

胎内川河口を起点にして約30Km上流の胎内第一ダムまでと、大石山山頂から胎内第一ダム二王子岳山頂を経て加治川までの20KmのT字形に、1Km間隔で約50箇所に雨量計が設置された。平成3年から行われているもので、このほど完成した。これはわずかな距離の二地点間で大きな雨量の差が出る等、雨量の分布が均一でないとされる山間地で正確な降雨量を量り治水計画に生かそうと、新潟大学工学部土木工学科の岡本芳美教授らが、新潟県が進める奥胎内ダム建設工事の一貫として行われているもので、今後6年間観測を行う予定。

【催事/黒川村】

飯豊連峰胎内口の山開き 主催:黒川村山岳クラブ 連絡:黒川村商工観光課0254-47-2711 期日:06月22〜23日 内容:22日05:30胎内ヒュッテ集合、各自の車で足の松尾根登山口まで行き、06:30登山開始、大石山からは体力に合わせて3つのコースに分かれ、頼母木小屋に宿泊、23日正午に胎内ヒュッテに戻り解散。食糧や寝具は各自で用意する。なお、22日は参加者以外の車は足の松尾根登山口まで入れない。

【催事/新潟日報】

小林明写真展 場所:山北町ゆり花会館 期日:06月30日まで 入場:無料 小林さんは昨年大晦日に山に向かう途中、誤って車毎川に転落し帰らぬ人となった。展示されている作品は、残雪とブナの新緑群生する水芭蕉など山北町山熊田の奥で撮影したものに的を絞っている。

【報告】

06月19日飯豊梅花皮荘に於て飯豊朝日を愛する会の1996年度総会が行われた。今年度の事業として、梅花皮小屋の管理天狗平登山口での安全登山指導石転ビ沢などのパトロールにおける安全登山指導登山道の補修美化清掃活動などが決められた。特に今年はダイグラ尾根の水場や尾根上部の登山道の整備梅花皮小屋〜御西小屋の登山標識の整備に力を入れることとした。また頻発する山小屋荒しに対して断固たる対応を行うこととした。

【報告】

06月17日小国警察署に於て、小国町山岳対策連絡協議会が開催された。これは極左暴力集団やオーム真理教などの山岳訓練を阻止しようとするものである。席上、山小屋荒しと彼らの共通点が指摘され、山岳地における犯罪者の検挙や対応について話しあわれた。