登山者情報242号

【飯豊連峰:石転ビ沢〜ダイグラ尾根/1996年07月27〜29日高橋弘之佐藤武晴調査】

地竹原の慰霊碑から300m進んだ所から雪渓に上がる。滝沢は雪渓が続いているが、梶川には雪渓がない。石転ビノ出合の大岩がまだ出ていない。雪渓場の流木に黄旗を立てた、門内沢に迷い込まないこと。ホン石転ビ沢北股沢も雪渓が続いているので迷い込まないこと。ホン石転ビ沢対岸(左岸)の水場は使用できる。中ノ島(草付き)は200m程露出してハクサンコザクラが咲き始めた。途中にある水場はまだ落石が直撃する可能性があるので近づかないこと。中ノ島上部から急斜面の雪渓を5m横断する。滑落の危険性があるので注意すること。沢状の夏道を登る。幕営跡地の台地はまだ雪に埋まっている。雪渓を直登して梅花皮小屋に出る。27日の滑落事故以外にも、滑落者が出ているので充分な注意が必要である。烏帽子岳から天狗岳の間も登山道が雪に埋まっているところが多い。滑落の危険性はほぼなくなったが、道迷いに注意すること。ハクサンコザクラが印象的。御西小屋から大日岳に向かって下るとすぐに約50m程雪道になり、融雪水も取れる。その後も一ヶ所10mほど雪の上を歩くが、特に問題はない。飯豊山からダイグラ尾根を下って、宝珠山手前で一ヶ所雪の上を歩くが間もなく無くなる。ピー クを巻いて下るが、肩の標識までの間は雪が多く残っている。その後も数カ所夏道の上を雪が覆っている。ダイグラ尾根の危険性はかなり少なくなっているものの、雪の上は慎重に登降すること。

【飯豊連峰:石転ビ沢/1996年07月29日渡部茂雄調査】

上記高橋の報告と変化はない。

【飯豊連峰:梶川尾根/1996年07月29日井上邦彦他調査】

天狗平〜滝見場:オオコメツツジツルアリドウシギンリョウソウツクバネソウ滝見場〜梶川峰:五郎清水は使用できる。1,600mの地点で登山道が雪に覆われているが、南側端を登降すれば問題はない、融雪水が得られる。マイヅルソウサンカヨウオオバユキザサタニウツギカラマツソウモミジカラマツオト

ギリソウミヤマカタバミノウゴウイチゴハクサンボウフウシロバナニガナミヤマコウゾリナミヤマクルマバナアカモノヒメサユリゴゼンタチバナミヤマアキノキリンソウ

梶川峰〜扇ノ地紙:ニッコウキスゲミヤマアキノキリンソウミヤマリンドウ(盛)ハクサンシャクナゲヒメサユリ(多)アカモノチングルマ(群落あり)オンタデハクサンフウロシラネニンジンチシマギキョウヨツバシ

オガマ(盛)オニアザミキンコウカ(始)アオノツガザクライワカガミバイカオウレンタカネヨモギミヤマホツツジミヤマコウゾリナハハコグサナナカマドイワイチョウミツバオウレン

扇ノ地紙〜門内小屋:イワイチョウアオノツガザクライワカガミチングルママイヅルソウヨツバシオガマニッコウキスゲシラネニンジンキソチドリハクサンボウフウヒメサユリモミジカラマツミヤマキンポウゲクロウスゴウサギキク(始)タカネヨモギミヤマクルマバナハクサンフウロハクサンボウフウクルマユリ(盛)ミヤマアキノキリンソウミヤマコウゾリナムカゴトラノオミヤマホツツジキバナコマノツメミヤマシシウドイワオウギヤマハハコガネニンジン(始)ヨツバムグラ